トップページ > Shure「MV51」&「MV5」試奏レポート | コンパクトなオーディオインターフェイス一体型デジタルマイク

MV51本体

パソコンやiOSデバイスに高音質で録りたい人向けの注目マイク

おなじみのSM57やSM58をはじめとして、マイクの名器を数多く開発している名ブランド「シュア」が、オーディオインターフェイスを介さずにパソコンに直接接続できるUSBマイク「MV51」、「MV5」と、iOSデバイス用の小型マイク「MV88」を発表しました。小型ながらも高性能と高音質を誇るこの3モデルを紹介しましょう。

試奏:くぼつよし 写真:小貝和夫 モデル:ペパーミント



デジタル・ラージダイアフラム・コンデンサーマイクロホンMV51
オープンプライス(¥24,000前後)

5つの音質プリセットを装備した宅録にピッタリな1本

製品概要
 同社のガイコツマイク「55シリーズ」風のルックスを持つMV51は、1インチのラージダイアフラムを採用したUSBコンデンサーマイクだ。レコーディングのシチュエーションによって最適な音質が得られる5つのDSPプリセットモードを内蔵しており(右ページ参照)、本体下部のタッチパネルでそのモードや入力ゲインなどを設定することができる。iOS、Mac、Windows、Android端末(一部非対応)と、幅広い機器に対応しているのも特徴だ。

MV51本体 MV51本体

▲本体の裏側にはスタンドが装備されており、机の上などに直接置ける。また、ゴム足を外せば写真のようにマイクスタンドに取り付けることもできる

MV51本体

SPEC

●形式 : コンデンサー ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●指向性:単一指向性 ●ADコンバーター:最大24ビット/48 kHz ●感度:−39 dBV/Pa ●最大入力音圧レベル:130dB SPL ●外形寸法:128(H)× 86(W)× 70(D) mm ●重量:575g

メーカー詳細ページ http://allaccess.co.jp/shure/mic/motiv/mv51/


デジタル・コンデンサーマイクロホンMV5
オープンプライス(¥13,100前後)

卓上に置いてネット配信などで気軽に使うのに最適なモデル

製品概要
 MV5はボールのような形をした、直径70 mm弱というUSBコンデンサーマイクだ。「ボーカル、フラット、楽器」という3 種類のDSPプリセットモードを装備し、素早く最適な音質を選ぶことができる。MV51と同様に、iOS、Mac、Windows、Android端末(一部非対応)に対応。なお、グレイ、ブルー、ブラック、グリーン、レッドという5 種類のカラーが用意されている。

MV5使用時

▲専用のスタンドが付属しているので、デスクトップなどでも安定したセッティングが可能だ

小型オーディオインターフェイス「MVi」も登場

MVi本体

 マイクと同時にオーディオインターフェイスの「MVi」も発表されました。マイク&ライン入力を搭載したオールメタル製のモデルで、iOS、Mac、Windows、Android端末(一部非対応)に対応しています。タッチパネルを採用しており、ゲインレベル、ミュート、ヘッドホン音量などをリアルタイムで操作でき、さらにMV51と同じ5つの内蔵DSPモードを選ぶだけで的確な音色設定が瞬時に行なえます。

オープンプライス(¥14,000前後)

●端子:インプット(コンボ)、ヘッドホン ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●ADコンバーター:最大24ビット/48kHz ●その他:ファンタム電源対応 ●寸外形寸法:42(H)×84(W)×72(D) mm ●重量:310g http://allaccess.co.jp/shure/mic/motiv/mvi/

MV5本体

SPEC

●形式 : コンデンサー ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●指向性:単一指向性 ●ADコンバーター:最大24ビット/48kHz ●感度:−40dBV/Pa ●最大入力音圧レベル:130dB SPL ●外形寸法:66(H)×67(W)×65(D) mm ●重量:90g(※寸法と重さはスタンドなしの状態)

メーカー詳細ページ http://allaccess.co.jp/shure/mic/motiv/mv5/




iPhoneやiPadに直接つなげられる小型マイクに大注目!

デジタル・ステレオコンデンサーマイクロホンMV88
オープンプライス(¥19,200前後)

製品概要
 MV 88はLightningコネクターでiPhoneやiPadなどのiOSデバイスに接続するタイプの小型ステレオマイクだ。MS 方式により、左右の広がり感をリアルに収録することができる。なお、ウインドスクリーンも付属している。

MV88アプリ使用 MV88アプリ

▲MVシリーズには専用のアプリ「Shure Plus MOTIV」が用意されており、録音や再生はもちろん、「スピーチ/歌声/フラット/アコースティック楽器/バンド」という5つのDSPプリセットモードを選ぶことができる。さらに、入力ゲインやステレオ幅の調整なども可能だ

MV88本体

SPEC

●形式 : コンデンサー ●周波数特性:20Hz〜 20kHz ●指向性:ステレオ(左右の幅を調整可能)、双指向性(モノラル)、単一指向性(モノラル)、MSステレオ ●ADコンバーター:最大24ビット/48kHz ●感度:−37dBV/Pa ●最大入力音圧レベル:120dB SPL ●外形寸法:67(H)×25(W)×35(D) mm ●重量:41g

メーカー詳細ページ http://allaccess.co.jp/shure/mic/motiv/mv88/

 MV88 は、LightningコネクターでiOSデバイスと直接接続するタイプの小型ステレオマイクで、iPhoneやiPadをスタジオレベルの高音質レコーダーに変身させてくれる注目の製品です。高性能なMS方式のマイクが内蔵されており、クリーンでクリアなステレオレコーディングをすることが可能です。本体は頑丈なオールメタル製で、マイク部は角度を90度まで前後に曲げることができるので、様々なセッティングに柔軟に対応してくれます。
 iOSデバイスとのデザインもマッチし、小型ながらも24ビット/48kHzの高音質を誇っているMV88 は、ライブやナレーション、ボーカルや楽器の録音など、あらゆるシチュエーションで手軽に使うことができる心強いマイクです。

MV51&MV5試奏レポート
くぼつよし(エンジニア)

 まずはMV51をUSBケーブルで直接パソコンにつないで試してみました。前面にタッチパネルを配していて、本体で入力レベルやヘッドホンレベルを調整できるのが特徴です。さらに5タイプのDSPプリセットモードが内蔵されており、録音環境に合わせて「スピーチ」、「歌唱」、「静かでアコースティックな音楽」、「音量の大きなバンド」、「フラット」を選ぶことができます。それぞれ最適な音質が得られるようにEQやコンプなどが設定されているので、誰でもすぐに高音質の録音を楽しむことができます。
 まずモードを「フラット」にしてボーカルで試してみたところ、自然でクセのないサウンドが得られました。例えるならば、定番マイクのSM58 をコンデンサーマイクにしたような印象で、中域に太さがあり、シュアならではの使いやすい音を継承していると言えます。指向性は90度程度とやや広めで、オンマイクだけでなく、オフマイクでも使えます。また、最大入力音圧レベルが130dBなので、口を近づけて声を張っても歪みません。
 次にモードを「静かでアコースティックな音楽」に合わせてアコギでテストをしてみましたが、「フラット」に比べて、グッと一歩前に出るサウンドが得られました。弦のタッチ感やボディの質感をリアルに捉えてくれて、楽器の実音の鳴りが良くなるという印象です。エフェクターを使わなくても、録りたい音源に合わせてモードを切り替えるだけで最適な音質が得られるというのは、モバイル用途で使う際には本当に便利です。
 続いて、ビリヤードの球ほどの大きさのMV5を試しました。指向性はMV51よりも広く、オンマイクでは低音が膨らみます。そこで、15〜30cm程度離すと自然な音質が得られました。本体にゲインコントロールはなく、背面のDSPモードスイッチで3タイプの設定が選べます。「フラット」はオールマイティに使うことができ、「声」はボーカルや音量の小さい音源向きで、「楽器」はライブ録音やアンプなどの大音量に向いたモードです。
 サウンドは、声やギターの500Hz〜1kHzあたりの明瞭度が高く、曇りのない自然な印象を受けました。チャットやパーソナルな録音、ナレーション録りなどに最適で、外観がかわいいので動画配信などでも使えそうです。
 最先端のデジタル技術と伝統のアナログサウンドが融合したMV51とMV5は、手軽に録音を始めたい人や、音質だけでなくマイクのデザインにもこだわりたい人にオススメのモデルです。




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TEL::03-5456-5032
http://allaccess.co.jp/shure/