トップページ > スタジオ・モニターヘッドホンの新定番モデル ヤマハ「HPH-MTシリーズ」をプロが試聴! | 第4回ゲスト:AZUMA HITOMI


帯

第4回ゲスト

試聴モデル

HPH-MT220

オープンプライス(¥25,000前後)



スタジオ定番のNS-10Mをはじめ、MSPシリーズやHSシリーズなど、モニタースピーカーの名器を数多く生み出しているヤマハが、その技術を結集させて開発したヘッドホンが「HPH-MTシリーズ」です。音質の良さで注目されている同シリーズの性能を、プロの耳でチェックしてもらうというこの短期連載コーナー。第4回目は宅録女子のAZUMA HITOMIさんの登場です。

取材:平沢栄司 写真:小貝和夫


AZUMAさん試聴風景

▲定位がハッキリしており、奥行き感や左右の広がり感もよく見えるので、ミックスで使うのにも最適とのこと



新しいスタンダードになり得る力がある安心して使えるモデルだと思います



 ヘッドホンって、女子にとってはサイズが大きいものが多いんですよ。このHPH-MT220もサイズは大きいんですけど、実際に装着してみると、細めのヘッドバンドや肌触りのいいイヤーパッドのおかげでピタッとフィットしてくれて、長時間着けて作業をしていても苦にならなかったですね。それでいて、しっかりと耳元を押さえてくれているから、下を向いた時に重さでずり落ちることもなかったです。
 今回の試聴では、曲作りのアレンジ段階から仮ミックスまでの工程で使ってみたり、iPadで好きな曲を再生してチェックをしてみました。サウンドはとてもフラットで、限りなく原音に近いというか、正確に楽器の音が聴こえるところが、私がヘッドホンに求めている音質にすごくマッチしていますね。かと言って、音が地味でつまらないなんてことはなくて、バランスが取れたうえでの完成されたフラットな音だと思いました。だから、リスニングで使うのにもいいと思います。
 それと、モニタースピーカーと交互に使って聴き比べてみたんですけど、まったく違和感がなくて、音の軸がブレることがないから作業が進めやすかったです。1つ1つの音のツブ立ちとかがちゃんと見えるので、各パートの細部の確認で重宝しますね。実は、今制作している曲のベースの音域に何かが混ざり込んでいたんですよ。モニタースピーカーではそれが何かわからなかったんですけど、HPH-MT220で聴いたら、シンセの低い倍音だと一発でわかったんです。今まで気づかなかった音が聴こえるというか、「こんな音まで鳴っていたんだな」っていう発見がありました。あと、ヘッドホンでシンセの音を聴く時って、耳に負担がかかる場面があるんですね。例えば、EQでハイを上げると耳を痛めそう、みたいな……。でも、HPH-MT220はヘンなクセがないので、モニタースピーカーで聴いている時と同じように、装着したままでもEQの操作や音作りが自然にできるのは良かったです。
 ミュージシャンにとって、ヘッドホンとかのモニター環境を変えるのは難しい問題ですけど、HPH-MT220は新しいスタンダードになり得るというか、そういう力がある安心して使えるモデルだと思いました。

イヤーバッド

▲女性にとってはサイズが大きめだが、肌触りのいいイヤーパッドが耳をしっかり覆ってくれるのでフィット感がいい



【インタビュー動画】

HPH-MT220

製品概要
 HPH-MT220は、音楽制作現場での繊細なモニタリングのニーズに応えるべく開発された音質重視のヘッドホンだ。同社のモニタースピーカーで高く評価されている“原音を忠実に再生する”というコンセプトを引き継いでおり、「CCA Wボイスコイル」を採用することでクリアかつレンジの広い音を実現している。耳に優しくフィットするプロテインスキンと低反発クッションを使用したイヤーパッドも特徴だ。




SPEC
●形式:密閉ダイナミック型 ● 再生周波数特性:15 Hz〜28 kHz  ●インピーダンス:37Ω(1kHz ) ●最大入力:1,600mW ●出力音圧レベル( 1 kHz / 1 mW ):97 dBSPL  ● ドライバ:Φ45 mm 、CCAWボイスコイル ●ケーブル:1.2 m カールコード(3.5 mmステレオミニプラグ) ●重量:415g  ●付属品:6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプター


問:(株)ヤマハミュージックジャパンプロオーディオ・インフォメーションセンター
TEL:0570-050-808
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/
headphone/hph_mt/index.jsp






AZUMA HITOMI

1988年、東京生まれのシンガーソングライター/サウンドクリエイター。中学生の頃に早くも宅録に目覚め、2011年にデビュー。今月にリリースされる矢野顕子のニューアルバム『Welcome to Jupiter』にトラックメイカーとして参加している。最新作は2014年発表のアルバム『CHIRALITY』。


AZUMAさん写真