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「FL STUDIO 12」のエフェクトを使ったEDM系ボーカルトラックの作り方


「FL STUDIO」イメージ

多くの有名ビートメイカーやDJが愛用しているEDM制作のマストアイテム「FL ST UDIO」が、バージョン12へとアップデートされました。今回は、EDMのタイトなリズムトラックに合うようにボーカルトラックを手軽にエディットできる、FL STUDIO 12の4つのプラグインを紹介します。



「NewTone」でボーカルのピッチをタイトで無機質な感じに修正する

NewTone1

NewTone2

 NewToneは、主に演奏のタイミングや符割を編集する「タイムストレッチ」(画像1)と、ピッチ編集を行なう「ピッチコレクション」(画像2)という2種類の機能を備えたプラグインエフェクトです。 タイムストレッチ機能を使用すれば、演奏のタイミングをジャストに揃えるだけでなく、微妙なグルーヴ感も調整できるため、EDMのタイトなビートにマッチする、無機質な雰囲気のボーカルに仕上げることができます。また、ピッチコレクション機能では、ボーカルのピッチ調整を行なうだけでなく、メロディラインを違うフレーズに変更するといったことも可能です。

NewTone3

▲Global Pitch Control K nobsの「Center、Variation、Transition」を調整することで、オーディオ全体のピッチを、ルーズな感じからタイトな感じまで自分のイメージに合う状態に仕上げることができる



「Pitcher」でダフト・パンク風ケロケロボイスを作る

Pitcher

 Pitcherも上のNewToneと同じピッチコレクション系のプラグインエフェクトですが、NewToneがオーディオファイルに対して編集を行なうのに対して、Pitcherは入力中の音のピッチもリアルタイムに修正することが可能です。 また、MIDIキーボードやピアノロールに打ち込んだノートデータを使って、最大で4和音までハーモニーを付加することができます。ピッチ修正作業は、基本的に画面上部(赤枠内)で曲のキーと音程を指定して行ない、左下の「Speed」ノブをFast方向に回すに従って、ダフト・パンクのヒット曲「ワン・モア・タイム」で聴けるようなケロケロボイスを作ることもできます。



「Vocodex」でバラエティに富んだボコーダーサウンドを生み出す

Vocodex

 Vocodexは、70年代のSF映画などで使われていたロボットボイス風サウンドから、近年流行しているクリアでキメ細かなボコーダーサウンドまで、多彩な効果が得られるプラグインエフェクトです。 ボコーダーの効果は録音したトラックに対してだけでなく、マイクからの入力信号に対してもリアルタイムに付加することができ、そのサウンドをMIDIキーボードやVocodex上のキーボードで指定した音程で鳴らすことが可能です。その際にコードを押さえれば、ボコーダーによるハーモニーを付けることもできます。この効果をテクノ系やチップチューン系などの楽曲のボーカルに使用すると、そのジャンルならではのサウンドの質感が得られます。

Vocodex2

▲ボコーダーサウンドのキャラクターを作る際は、バンド数とバンド幅の設定で全体の質感を調整するのがポイントだ。バンド数が多く、かつバンド幅が狭いほど、キメ細かなボコーダーサウンドが得られる



「Harmor」に歌声を取り込んで効果として使う

Harmor

 本バージョンからデモ版が使用できるようになったシンセ音源Harmor(※近日中にbeatcloud.jpで発売予定)は、通常のシンセとして使用するだけでなく、読み込んだ波形をエディットすることができるため、エフェクター的に使用することも可能です。 例えば、録音したボーカルトラックを丸ごとHarmorのフィルターで加工したり、内蔵のエフェクトをかけたりといったエディットが行なえますので、積極的にサウンドを変化させることによって、ボーカルをまるで効果音のように仕上げることも可能です。曲中でボーカルパートに斬新な変化を加えたい時に最適なプラグインだと言えます。



プラグインを追加購入できるオンラインストア「beatcloud.jp」

FL STUDIO 12には、あらかじめ豊富なソフト音源やエフェクトが用意されていますが、さらに豊富なオプションプラグインが日本国内のオンラインストア「beatcloud.jp」で購入できるようになりました。シンセサイザーの「Harmless」や「PoiZone」、美しい弦楽器のサウンドを再現するソフト音源「Sakura」など、個性的なプラグインが用意されており、8月には新たに、1980年代のソビエトのアナログシンセPolivoksにインスパイアされて開発されたシンセ「Sawer」と、Poizone用の128音色のプリセット集が追加されました。

beatcloud.jp



攻略BOOK

FL STUDIO 12攻略BOOKも発売中

サウンド・デザイナーより、FL STUDIO 12の使い方をわかりやすく解説した攻略本が発売中だ(価格:¥2,800)。FLの使い方はもちろん、曲作りの流れやEDMのトラックの作り方まで網羅している。また、この解説本付きのバンドル製品も発売されている。バンドル版の価格は以下のラインナップを参照してほしい。



【FL STUDIO 12のラインナップと価格】

●SIGNATURE BUNDLE=¥35,000
●SIGNATURE BUNDLE 解説本バンドル=¥37,000
●SIGNATURE BUNDLE クロスグレード版=¥22,000
●SIGNATURE BUNDLE クロスグレード版解説本バンドル=¥24,000





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TEL:03-6240-1213

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文:内藤 朗