トップページ > 【サンプルサウンドが試聴できる】ブラックスター「ID:Core BEAM」を“宅録の神” 深沼元昭が試奏! | 楽器演奏と音楽再生の両方が楽しめるステレオアンプ

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ブラックスター

ID:Core BEAMを宅録の神が本気でチェック!

¥39,000

iD:Core BEAM本体

ブラックスターから、ギターだけでなく、エレアコやベースでも使用でき、さらにはBluetooth経由でiPhoneなどに入っている音楽も再生することができる新製品「ID:Core BEAM」が発表された。マルチプレイヤーとして知られ、“宅録の神”という異名を持つ深沼元昭に本機を試奏してもらった。

取材:井桁 学 写真:小貝和夫


帯1

エンジニアがプラグインで作るようなディレイ効果が簡単に出せる

──まず、ID-Core BEAMを試してみての第一印象はいかがでしたか?

深沼:絶妙なサイズだなと思いました。他の小型アンプは、大型アンプをそのまま小さくしたようなモデルが多いんですけど、本機は始めからこのサイズで使うことを前提に開発されているみたいですね。上部のパネルにすべての操作ノブやボタンが付いているので、操作もわかりやすかったです。

──エレキギター用に用意された6種類のボイス(音色)はいかがでした?

深沼:クリーン、クランチ、ハイゲインと、あらゆる音色を網羅しています。個人的にはクランチが気に入りましたね。クリーンサウンドはコンプがかかっている感じで、特に何もしなくても気持ちいい音が鳴ってくれました。ギターを弾きながら作曲をする時に、すぐに欲しい音が鳴らせるし、曲のイマジネーションがすごく膨らむアンプだと思います。

──ブラックスター独自の「ISF」コントロールについてはどうでしたか?

深沼:このEQがかなり良かったですね。ISFを操作すると、ベース、ミドル、トレブルがランダムかつ絶妙に連動して音色が変化していくんですよ。適当に回して自分が好きな音になったところで止めるだけと、音作りも簡単です。

──10W+10Wのツインアンプとツインスピーカーの音質はどうでしたか?

深沼:驚異的に出来がいいし、特にディレイをかけた時の効果は強力ですね。ディレイ音が本体の左右50cmくらい横からとか、本体の裏側から聴こえてくるんですよ。プロのエンジニアがプラグインを使って作ったようなディレイ効果が簡単に出せるのには本当に驚きました。おそらく逆相の効果を利用しているんでしょうけど、このツインスピーカーは相当に優秀です。スピーカーエミュレーテッド・アウトも付いていて、これもなかなかいい感じなんですけど、僕はこのスピーカー特性を活かして、ギターをマイク録音してみたいと思いました。

──ベースでも試されていましたが?

深沼:ローがしっかりしていて、このサイズとは思えないほどクリアな音ですね。部屋で聴きやすい音をうまく作っていると思いました。あと、ベース用のボイスを選んだ時はリバーブがディストーションに変わるのも、よく考えられていますね。この歪みも十分に使えるレベルです。

ツマミ

▲エレキギター用には6種類のボイスを装備。エレアコ用、ベース用、アコースティックシミュレーターは、それぞれ2種類のボイスが選べる。ボイスツマミを押すとエレキギター用とその他の楽器用のボイスを切り替えることができ、前者はLEDが赤(左)に、後者は緑(右)に点灯する

ツマミ

▲音色調整用のツマミはゲイン、ボリューム、ISFの3つだけとシンプルで、操作も簡単だ。ISFを回すだけで音色が様々に変化していく。「0」にするとアメリカンな乾いたトーンになり、「10」にするとブリティッシュ系の箱鳴りを伴ったサウンドが得られる


ブリッジ

▲エフェクトはモジュレーション、ディレイ、リバーブ(ベース用ボイス選択時はディストーション)が用意されており、3つを同時にかけることが可能だ。それぞれタイプが4種類あり、中央のタイプツマミを右に回すほど、エフェクトが深くかかるようになっている

【SPEC】 ●出力:20W(10W×2) ●スピーカー:3インチ×2 ●入出力端子:インプット、スピーカーエミュレーテッド・アウト/ヘッドホン、MP 3/ラインイン、USB ●ボイスチャンネル:エレキギター用×6、ベース用×2、アコギ用×2、アコースティックシミュレーター×2 ●エフェクト:モジュレーション、ディレイ、リバーブ、ディストーション ●その他:Bluetooth対応 ●電源:付属パワーサプライ ●外形寸法:291(W)×202(H)×106(D)mm ●重量:3.9kg ●付属品:パワーサプライ、USB ケーブル


iTunesで曲を再生してみると意外とローがしっかりある

──他にもエレアコ用のボイスとエレキをアコギの音にするボイスもありますが。

深沼:特にエレアコ用のボイスはよく出来ていると思いました。今回はピエゾピックアップ付きのアコギで試奏しましたけど、個人的に「ACOUSTIC 1」が好きですね。もしかしたらマグネットやピエゾといったピックアップとの相性でボイスを選ぶのかもしれないですね。EQもよく効くので、幅広い音作りができました。

──Bluetooth機能でiPhone内の音楽を再生した際の音質はどうですか?

深沼:iTunesで曲を再生してみると意外とローがしっかりあるので、家のリビングとかでリスニング用に使うのにもいいですね。今回、ひと通り試してみて思いましたが、本機は練習用の小型ギターアンプとはコンセプトがまったく違っていて、色々な楽器や音楽プレーヤーをつなげて使うモニターアンプとして能力を発揮するモデルなんですよ。オーディオインターフェイス機能も付いているし、そういう意味では宅録をやっている人がデスクに置いて、曲作りをする際に使うのにはピッタリですね。でも、まずは楽器店でディレイを試してほしいです!

ツマミ

▲コンプ感のあるブライトなクリーン、艶のあるクランチ、存在感のある歪みと、エレキ用の6種類のボイスは、どれもが即戦力となるクオリティだ

ツマミ

▲エレアコ用のボイスには、フラットで繊細な指弾きに向いている「ACOUSTIC 1」と、ドンシャリ気味でストローク向きの「ACOUSTIC 2」という2種類が装備されている

ツマミ

▲ベースを試したところ、ロー感と輪郭のある音が出力された。ピッキングのニュアンスも忠実に再現され、深沼いわく「このサイズのアンプから鳴っている気がしない」とのこと

ツマミ

▲BluetoothでiPhoneに入っている曲を再生したところ、小型なのにも関わらず、ローが効いた音が飛び出してきた。ステレオ感も十分だ



ツマミ
ツマミ

▲Bluetoothボタンを押すことで、パソコンやiPadなどとワイヤレス接続して、音楽再生ソフトなどに入っている音楽を、本機のステレオスピーカーで再生できる

ツマミ

▲オーディオインターフェイス機能を内蔵しており、USB経由でパソコンに本機の高品位なサウンドを直接録音することができる

ツマミ

▲ヘッドホン端子を兼ねたスピーカーエミュレーテッド・アウトと、スマホや携帯音楽プレーヤーなどをつなげるM P 3/ラインインを装備している





ツマミ

フカヌマ モトアキ
1990年代に高い評価を得ていたロックバンド、プレイグスのリーダーとしてメジャーデビュー。早くからコンピュータベースでの音楽制作を行なっており、佐野元春や浅井健一などとのコラボでも、その確かな宅録のテクニックを発揮している。今年の4月には自身のソロプロジェクトであるMellowheadのニューアルバム『Kanata』をリリースした。