トップページ > スタジオ・モニターヘッドホンの新定番モデル ヤマハ「HPH-MTシリーズ」をプロが試聴! | 第1回ゲスト:真鍋吉明(the pillows)


帯

第1回ゲスト

真鍋吉明(the pillows)

試聴モデル

HPH-MT220

オープンプライス(¥25,000前後)



スタジオ定番のNS-10Mをはじめ、MSPシリーズやHSシリーズなど、モニタースピーカーの名器を数多く生み出しているヤマハが、その技術を結集させて開発したヘッドホンが「HPH-MTシリーズ」です。音質の良さで注目されている同シリーズの性能を、プロの耳でチェックしてもらうというこの短期連載コーナー。第1回目はザ・ピロウズの真鍋吉明さんの登場です。

取材:井桁 学


真鍋さん試聴風景

これまで使っていたヘッドホンと比べて、本機の解像度の高い音と、装着感の良さには非常に驚いたという



 まず見た目の第一印象ですが、最近のカジュアルでファッショナブルなヘッドホンとは違って、いかにも音楽制作用というアカデミックなデザインで、信頼感がありますね。
 今回は、アビッドPro Toolsで24ビット/48kHzのセッションファイルを再生して、アポジーのEnsemble(オーディオインターフェイス)のヘッドホンアウトに本機をつなげて試聴をする以外に、アップルiPodに入っている16ビット/44.1kHzの音楽データでもチェックをしてみました。驚いたのは、今まで私が使っていたヘッドホンよりも両者の差が明確にわかったことですね。それと、定位や奥行きを含めて音像が非常に見えやすい点も印象的でした。例えば、リバーブの消え際やハイハットの強さがよく見えるので、特にミキシングでの細部のチェックには最適だと思います。ヘッドホンって、センターの音が引っ込み気味に聴こえるものが多いんですね。でも、本機は耳元でモニタースピーカーが鳴っているような自然な音なんですよ。
 それと装着感ですが、耳をまったく圧迫しないので、痛くならないのがいいですね。イヤーパッドが耳をすっぽりと覆う構造になっていて、メガネをかけたままでも違和感がないんです。あと、ヘッドパッドが厚いので、安定感もあります。実は今、本機を使ってソロアルバムの制作をしているのですが、6時間使い続けてもまったく疲れませんでした。
 皆さんの中には、夜中にヘッドホンを使ってミックスをして、次の日にスピーカーでチェックしたら音の印象が変わってしまって、どうすればいいのかわからずに、堂々巡りをしている人も多いと思うんですよね。でも、このモデルは先ほども言ったようにスピーカーと同じ感覚で音を聴けますし、小さい音量でもバランスが取りやすいので、宅録をやっている方には、ぜひオススメしたいです。

カールコード

カールコードを採用しているため、ギターを弾いている際に体にコードを引っかけてプラグが抜けてしまうこともない。また、ミニプラグなのでiPadなどにそのまま挿せるうえに、ステレオの標準プラグ変換アダプターも付属している


HPH-MT220

製品概要
 HPH-MT220は、音楽制作現場での繊細なモニタリングのニーズに応えるべく開発された音質重視のヘッドホンだ。同社のモニタースピーカーで高く評価されている“原音を忠実に再生する”というコンセプトを引き継いでおり、「CCAWボイスコイル」を採用することでクリアかつレンジの広い音を実現している。耳に優しくフィットするプロテインスキン/低反発クッションを使用したイヤーパッドも特徴だ。




SPEC
●形式:密閉ダイナミック型 ●再生周波数特性:15 Hz〜28 kHz  ●インピーダンス:37Ω(1kHz) ●最大入力:1,600mW ●出力音圧レベル(1kHz/1 mW ):97dBSPL ●ドライバ:Φ45 mm、CCAWボイスコイル ●ケーブル:1.2m カールコード(3.5 mmステレオミニプラグ) ●重量:415 g ●付属品:6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプター


問:(株)ヤマハミュージックジャパンプロオーディオ・インフォメーションセンター
TEL:0570-050-808
http://www.yamahaproaudio.com/japan




真鍋吉明

(マナベ ヨシアキ)

ザ・ピロウズのギタリスト。ギターや作曲だけでなく、Pro Toolsを駆使したミックスまでもこなし、その唯一無二なポップセンスに裏打ちされたサウンドは、各方面で高い評価を得ている。バンド以外に、ソロやレゲエプロジェクトの「NINE MILES」名義でも作品を発表している。

真鍋吉明写真


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