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Apolloシリーズのギター用プラグインエフェクト6種類を紹介

Apolloシリーズのギター用プラグインエフェクト6種類を紹介

 オーディオインターフェイスの「Apollo Twin」(アポロ・ツイン)を導入すると、数々のビンテージエフェクターをDAW上に再現できる「UADプラグイン」を使用することができます。そのUADソフトウェアが3月にバージョンアップされ、新たにギター用プラグインが6種類追加されました。

取材・文:目黒真二 写真:小貝和夫

 新たに追加されたプラグインエフェクトは、3つのカテゴリーに分類されています。まず、ディストーションペダルの名器を再現した「Distortion Essentials」には、「Ibanez TS808 Tube Screamer」、「Raw Distortion」、「Bermuda Triangle」の3種類が含まれています。Apollo Twinのユニゾンテクノロジーに対応しており、入力インピーダンスやゲインの挙動まで再現したリアルな音色でレコーディングをすることができます。
 次に「FriedmanAmplifiers」は、有名ギタリストのギターアンプのカスタマイズを手掛けている、デイヴ・フリードマンの手によるアンプが2タイプあります。ゴールドパネルの「BE-100」はハイゲインのマーシャルPlexiをベースにしたもので、太く粘りのあるディストーションサウンドが魅力です。シルバーパネルの「DS-40」はマーシャルJTM45がベースで、存在感のあるクリーントーンからエッジの鋭いクランチまで、幅広いサウンドのバリエーションを作れるのが特徴です。
 最後の「Sound Machine WoodWorks」は、ピエゾPUで録ったアコギの音を、マイクを使って録ったような音に変えるプラグインです。アコギのボディタイプを選び、「ネック」と「ボディ」のマイクの音量を調整してブレンドするだけで、ゴージャスなアコギサウンドが作れます。今回は、これらのプラグインをギタリストのオダクラユウさんに試してもらいました。

オダクラユウ

オダクラユウ 18歳よりギタリストとして仕事をスタート。作・編曲家としてもYUI、SCANDAL、ステレオポニー、FTISLAND、椎名慶治、その他多数のアーティストの作品に参加している


Distortion Essentials (歪みエフェクター)

Distortion Essentials

実機につないでいるような感覚でプレイできるサウンド

 まず「Tube Screamer」は、実機特有のコシの強さが音によく出ていますね。軽く歪ませたアンプにつないで、ソロの時にオンにするのが一般的ですが、そういう使い方だけでなく、後段にチャンネルストリップのプラグイン(Neve 1073など)を挿すと、ドラムや歌に埋もれずに音が前に出てミックスがしやすくなります。あと、Tube Screamerをかけ録りしたうえで、ミックスの段階で再度かけるとパワフルな感じになってグッドです。
 「Raw Distortion」はプロコRATを再現したもので、実機より音がカラフルですね。結構“立っている”音でグイグイ前に出てきます。ダイナミクスがしっかり出せるので、弾いていて気持ちいいです。エレクトロ・ハーモニックスBig Muffを再現した「Bermuda Triangle」は、70年代のレトロなファズ特有の粗い歪みのカッコ良さが出ています。
 この手のシミュレーターは他社製のものも使ったことがありますが、UADプラグインは本当に実機につないでいるような感覚で弾けます。レイテンシーをまったく意識しないでプレイに専念できるのも素晴らしいですね。



Friedman Amplifiers (ギターアンプ)

Distortion Essentials

ギターのボリュームを下げてもしっかり鳴る優秀なアンプ

 このプラグインのサウンドにはビックリしましたね。どちらのアンプも立ち上げてパラメーターをイジらない段階で、すでにレコーディングで使えるクオリティの音でした。それだけ基本設計が優れているのだと感じました。しかも、ギターのボリュームを下げても音がヘナヘナにならずにしっかり鳴るんです。これが他社のアンプシミュレーターと違うところで、UADならではのこだわりなのだと思います。プリセットも多彩で、弾いているだけでいい気分になれますし、マイクとキャビネットのコンビネーションも色々なバリエーションがあっていいですね。どちらもマーシャルのシミュレーターですが、持ち味が違うので曲によって使い分けるといいと思います。


プリセット自動切り替え

ギターを1小節演奏するごとに、マイクとキャビネットのプリセットを自動で切り替えてくれる機能が付いており、曲に合う音色を探す時に便利だ



Sound Machine Wood Works (アコギ用プラグイン)

Distortion Essentials

ピエゾPUで録ったアコギを立体的なサウンドにできる

 録音済みのアコギのトラックにこのプラグインを挿すと、空気感や広がりが出て、アコギが「鳴っている」感じが出せました。ピエゾPUで録ったアコギは平べったい音になりがちですが、これを使えば立体的な音にできます。スタジオでネック側とボディ側に1本ずつコンデンサーマイクを立てて録った時と同じ雰囲気が出せるんですよ。
 設定の際は、まず自分が使っているアコギのタイプを選択しますが(画像1)、このツマミでトーンのバリエーションが作れるのも面白いですね。1本のアコギで何本分もの音色が出せるので、曲調に合わせて選んでみてもいいでしょう。


UADの新バージョン「8」ではConsoleの機能も大幅に強化

Console

Apolloシステムを操作するソフト「Console」もデザインが刷新されて操作性が向上した他、複数のApolloシリーズを統合できるようになり、例えばApolloとApollo Twinを組み合わせてチャンネル数を増やすことが可能となった



apollo twin

Apollo Twin

オープンプライス
(市場予想価格:SOLO=¥75,000、DUO=¥95,000)

●外形寸法:150(W)×57(H)×152(D)mm
●重量:約1.05kg

【製品概要】2イン/6アウト、24ビット/192kHzの録音・再生に対応したThunderbolt接続のオーディオインターフェイス。2chのプリアンプと、ギターやベースを接続できるHi-Z端子を装備し、付属のビンテージエフェクターを再現したプラグインは、かけ録りやミックスに使える



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