トップページ > 吸音いらずでフラットな音が聴ける次世代モニター | ジェネレック SAMシリーズ「8320・8330」

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 フィンランドの世界的モニタースピーカー・ブランドであるジェネレックから、同社のベストセラー機「8020」と「8030」に、DSPを内蔵した新機種「8320」と「8330」が発売されました。このDSPは、室内の反響が再生音に及ぼす悪影響を抑えるためのもので、以前から同社の大型モデルには搭載されていたのですが、ついに小型モデルにも採用されました。
 通常の住居は、音楽制作に使うことを考慮して作られていないので、余計な響きが生じやすく、正確なモニタリングがしづらいものです。この問題を解消するには、吸音材や拡散材を使って響きを抑えるのが効果的ですが、部屋全体を吸音すると大変な労力がかかりますし、工事を行なうと何百万円もの費用がかかります。そこで同社は、部屋の残響を測定し、その偏りをコンピュータで補正する「SAM」(スマート・アクティブ・モニタリング)システムを開発しました。
 新しい2モデルには、このSAMシステムが内蔵されており、部屋の音響特性に応じて余分な中低域を抑え、左右のバランスを整えてくれるので、特に音響調整を行なっていない部屋でも音楽制作に適したサウンドが再生されます。また、ある程度吸音された部屋でこのシステムを使えば、より完璧なモニタリング環境を構築できます。
 同社が特に力を入れたのは、測定・補正用ソフトウェアの開発で、従来モデルよりも操作画面を大幅に改善し、操作が簡単にできるようになりました。また、補正前と後の音を瞬時に比較試聴することも可能で、音の違いがすぐにチェックできます。残響の測定を行なうには、それ以外にオーディオインターフェイスや測定用マイクなどが必要ですが、これらがすべて入ったバンドルパックも用意されているので、購入の際はこれを利用して一式揃えることをオススメします。


製品情報


8320

¥220,000(バンドルパック)

●ウーファー:4.1インチ

●最大出力:ウーファー= 50W、ツイーター= 50W

●周波数特性:55Hz〜23kHz

●最大音圧レベル:100dB

●クロスオーバー周波数:3kHz

●外形寸法:242(H)×151(W)×142(D)o

●重量(1本):3.2kg


8330

¥300,000(バンドルパック)

●ウーファー:5.1インチ

●最大出力:ウーファー= 50W、ツイーター= 50W

●周波数特性:45Hz〜23kHz

●最大音圧レベル:104dB

●クロスオーバー周波数:3kHz

●外形寸法:299(H)×189(W)×178(D)o

●重量(1本):5.5kg


LEDで確認できる

▲室内の音響測定を行なうには、「GLMキット」と呼ばれる、専用のオーディオインターフェイス(左)と測定用マイク(右)のパッケージを使用する

ボディの左右

▲別売でボリュームコントローラーも用意されている。重量が十分にあるため、操作中に筐体が動いたりしないのが快適だ

付属のバッテリー

▲測定・補正用ソフト「GLM」は、無料でダウンロードできる。現在はWindows版のみだが、Mac版もリリースされる予定だ

付属のバッテリー
付属のバッテリー

▲オーディオインターフェイス(上写真/背面)とスピーカー本体(下写真/背面)とは、市販のLANケーブルを使って接続する。また音声入力は、8320がアナログ入力のみで、8330はアナログ入力とデジタル入力(AES/EBU)を備えている

なぜ「SAMシステム」が必要なのか?


SAMシステムを使うと、このように補正が行なわれる

SAMシステムを使うと、このように補正が行なわれる

▲赤線が補正前の部屋の音響特性だ。中低域が全体的にふくらんでいたので、青線のフィルターをかけることで、緑線の特性で音が耳に届くように補正している


測定方法はとても簡単

測定方法はとても簡単

▲1人で制作の作業をするなら、リスニングポイントにマイクを立てて1回測定すればOKだ。2人以上で作業するなら、それぞれの聴く位置で測定すると、両者がちょうど良く聴けるように音質の補正が行なわれる


SAMシリーズ(YouTube)

音響調整がされていない部屋の場合

音響調整がされていない部屋の場合

▲室内の壁や天井、床などに音が反射して、ヘンな残響音が発生したり、四方の角に低域が溜まってしまう。このままだとスピーカーの音を正確に聴き取ることができない


プロ向けのスタジオの場合

プロ向けのスタジオの場合

▲プロのスタジオは、部屋全体に吸音を施すなどして残響音を抑えている。だが、低音を吸収するにはブ厚い吸音材が必要であり、施工を行なうには多額の費用と専門知識が必要になる


SAMシステムを使用する場合

SAMシステムを使用する場合

▲SAMシリーズは吸音を行なわなくても、スピーカー側の出音をナチュラルでフラットな周波数特性に調整することで、結果的にダイレクトなサウンドが聴けるようになる




オタリテック(株)

03-6457-6021

詳しくは(http://www.otaritec.co.jp/products/genelec/products/dsp-products/index.html)をご覧ください。