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オーディオインターフェイスは個性派揃いの群雄割拠の時代

 一般的に、パソコンを使ってギターやベース、ボーカルなどを録音するには、DAWソフトだけでなく、音楽専用の「オーディオインターフェイス」とい うハードが必要になる。オーディオインターフェイスを使うことで、ギターや歌などの演奏を、良質なサウンドで収録できるようになるからだ。
 宅録用のオーディオインターフェイスの仕様は、楽器や声を録音するための「入力端子」、モニタリング用の「出力端子」、録音やモニタリング時に必要な「ヘッドホン端子」という3つの入出力系統が基本となっている。だが最近は、ギタリスト向け、ボーカル向けなど、あえて用途を限定すること で、使い勝手を向上させているモデルも増えてきているのだ。
 下に挙げた10タイプはそのいくつかの例だが、こうした特徴的な機能は必ずしもすべてのユーザーにとって必要なわけではない。まずは自分の現在の音楽スタイルを振り返ってみて、これから何をしたいのかを考えてみると、自ずと選択肢が絞られるはずだ。

代表的なタイプをチェック!

ペダルエフェクト型

 ギター用のフットペダルにオーディ オインターフェイス機能を搭載したタイプ。ペダルの動きをアンプソフトのサウンドメイクに反映することができ、作ったサウンドはそのままパソコンに録音できる。まさに、ギタリスト向けの仕様といえる。

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超高音質型

 192kHz以上のサンプリングレートを誇る、超高音質な録音/再生に対応したタイプ。楽器本来の音の豊かさを余すことなく録音/再生できるため、歌やアコギ、弦楽器などのアコースティックなサウンドを重視する録音に適している。

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マイク内蔵型

 オーディオインターフェイス本体に感度の高いマイクを搭載したタイプ。別途マイクを用意する必要がないというメリットがある。オーケストラ(吹奏楽)などのホール録音や、バンドの一発録り、アカペラグループの収録などに向いている。

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真空管内蔵型

 オーディオインターフェイスに真空管を内蔵したタイプで、アナログ機材特有の暖かくて艶やかなサウンドを収録できる。パソコンを使って録りながらも、生っぽさのあるナチュラルなアナログサウンドを目指す人に向いているタイプだ。

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コントローラー&レコーダー型

 オーディオインターフェイスに、DAWソフト用のコントローラーと、レコーダー機能を装備したオールインワンなタイプ。スタジオでのバ ンド録音と自宅での作業をスムーズに連携したい、バンド系のギタリストなどには打ってつけのタイプだ。

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超小型マルチエフェクト型

 コンパクトなボディでありながら、 本体内にマルチエフェクターを内蔵しているタイプ。エフェクトを使って作ったサウンドを録音できるというメリットがあり、思いついた演奏とサウンドを素早く形に残せるので、作曲をする人に最適だ。

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コントローラー型

 DAWソフトを操作するサーフェイスコントローラーに、オーディオインターフェイス機能を組み込んだタイプ。録音/再生から、エフェクトの設定やフェーダー/ツマミの操作まで、DAWソフトをMTRのように操作したい人に向いている。

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ハンディレコーダー型

 高性能な小型マイクを搭載し、録音 メディアを本体内に挿入できるこのタイプは、パソコンがなくても録音ができるのが最大のメリットだ。録音したデーは、家に持ち帰ってからパソコンに転送し、DAWソフトなどで加工することができる。

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コンパクトモバイル型

 入出力端子とヘッドホン端子のみに機能を絞り込み、あえて小型サイズに徹したモバイルタイプ。余分な機能は必要なく、とにかくパソコンを使ってシンプルに演奏が楽しみたいという、ギタリストに向いている。ライブや練習にも最適だ。

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DSPエフェクト搭載型

 本体にエフェクト処理用のDSPを搭載したタイプで、DAWソフト上で本格的なスタジオ仕様のエフェクトが使用可能になる。本格的なプラ グインエフェクトを使用したいが、 パソコンに負荷をかけたくないという場合には特にオススメだ。

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各タイプの代表モデルを紹介

ペダルエフェクト型/IKマルチメディアStealthPedal/エフェクター感覚で足下で操作できるギタリストのためのインターフェイス

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 StealthPedalは、その名の通り、ワウペダル型のボディに、ギター入力、スピーカー出力、ヘッドホン出力を搭載したUSB接続のオーディオインターフェイスだ。
 本製品には迫力あるサウンドで人気のアンプソフト AmpliTube 2 Live」が同梱されており、ペダル操作によってサウンドをコントロールして作った音を、そのままパソコンに録音できる。フットペダルは、ワウのコントロールだけでなく、ボリュームペダルや、複数のストンプを切り替えるスイッチャーとしても使えるなど、 自宅録音やライブで幅広く使えるように設計されているのが特徴だ。
 セットアップの方法は、シールドでギターをつなぎ、USBケーブルでパソコンとつなぐだけと、まさにコンパクトエフェクター感覚でとてもシンプル。ギターやベースを使って曲作りをしている人や、パソコンのアンプソフトを使ってギター練習がしたい人などに打ってつけ の1台だ。

 市販のボリュームペダルやコンパクトエフェクターを接続すれば、アンプソフトと手持ちのハードを組み合わせた、より複雑な音作りが可能だ。

超高音質型/アイコン・デジタルCUBE G/リアルなサウンドを追求できる192kHzの高音質録音を実現!

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 アメリカの新鋭メーカー、アイコン・デジタルが開発したUSBオーディオインターフェイス「CUBE G」は、音質に徹底的にこだわり、現 在のオーディオファイルの最高音質である192kHzのサンプリングレートを実現した注目のモデルだ。サンプリングレートの数値というのは、高ければ高いほど超高音域まで余すことなく再現できるわけ だが、市販のCDが44・1kHz、 ブルーレイディスクが48〜96kHzということを考えると、このCUBE Gでの録音/再生がいかに高音質なのかがわかるだろう。
 また、192kHz録音対応の高音質なDAWソフト「Samplitude SE」が付属しており、CUBE Gの魅力であるサウンドの明瞭さや、空気感、奥行き感を十二分に活かした音楽制作ができる。ボーカルやアコギなどの生演奏の録音や、サウンドトラックの制作などを行なう「音質こだわり派」のユーザーに最適だ。ぜひ、音質の違いが明確に判断できる、良質なモニター環境での使用をオススメしたい。

 Windows対応のDAWソフトの 中でも、プロの間で特に音質に定評のあるマジックス「Samplitude」のSE版が付属している。

マイク内蔵型/アポジー・エレクトロニクスONE by APOGEE/歌やアコギの録音に威力を発揮する高品質なコンデンサーマイクを内蔵

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 プロスタジオ標準のAD/DAコンバーターを開発している有名ブランド、アポジーが手掛けたUSBオーディオインターフェイス「ONE by APOGEE」は、そのハイエンドな音質はもちろんだが、レコーディング用のマイクを本体内に搭載している点に注目したい。
 内蔵のコンデンサーマイクは決して簡易的なものではなく、十分なレベルに達しており、別途マイクを用意しなくても、即座に歌やアコギなどの録音に取りかかることができる。ノートパソコンと併せて使えば、リハスタでのバンド演奏の一発録りや、吹奏楽/アカペラなどのレコーディングにも重宝するだろう。もちろん、市販のマイクを接続してのマイク録音や、ギターやベースをつないでのライン録音にも対応。モバイルレコーディングのみならず、デスクトップで曲制作をしたい人にもオススメできる製品となっている。

 こちらは、録音設定を行なうためのソフト「Maestro」。正確なモニタリングや録音レベルの調整は、このコントロールソフト上から行なう仕組みになっている

真空管内蔵型/ARTTube MP Project Series with USB/真空管を搭載することで上質なアナログサウンドを実現!

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 大人気の小型プリアンプMPシリーズを進化させた「Tube MPProject Series with USB」は、入力部に12AX7真空管を搭載し、アナログ特有の艶やかで上質なサウンドを作り出してくれるUSBオーディオインターフェイスだ。
 録りからミックスまで、あらゆる工程がデジタルで処理される昨今のDAWでは、音質の劣化が少ない一方、デジタル臭いサウンドになりがちなことから、多くのエンジニアがアナログのテイストを付加 する工夫を凝らしている。その点、このモデルは信号の入口となるマイクプリ部に真空管を搭載することで、手軽に暖かみのあるアナログ感を加えられるように設計されている。これにより、ギターやベースをより太く豊かな音で録音できるようになり、またクリア過ぎるボーカルに歪み感を加えるといった味付け的な使い方もできるのだ。生楽器の音やロックの生々しさをもっと強調したい人にオススメだ。

 入力部には、過大入力を防ぐリミッター機能や、フェイズ機能なども搭載されている。歪み感はゲインとアウトプットを使って調整することができる。

コントローラー&レコーダー型/ケークウォークSONAR V-STUDIO 100/ソフトとハードが融合したスタジオシステム

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 「SONAR V-STUDIO 100」は、USBオーディオインターフェイス機能をベースとしながらも、DAW用のコントローラーとレコーダー機能を装備し、さらにDAWソフトまで付属した、オールインワンのレコーディングシステムだ。ツマミやスイッチなどの各パラメーターは同梱のDAWソフト「SONAR VS」の録音/再生/編集などを制御するためのもので、フェーダーやツマミを使ったスタジオさながらのミックス作業が可能になる。
 また、本機はパソコンにつながない状態(スタンドアロン)でも、WAVレコーダー、あるいはEQやコンプを装備したデジタルミキサーとして威力を発揮する。例えば、リハスタに本体だけを持ちこんでバンドの演奏を収録し、家に持ち帰って録った素材をパソコンで編集するといったこともできるのだ。少ないスペースで総合的なレコーディングシステムを組みたい人や、外のスタジオと自宅を併用して録音をするバンドマンにも最適な1台だ。

 本体はパソコンとつながなくても単体のレコーダーとして使うことができる。MTR感覚の操作性はバンド録音に最適だ。

超小型マルチエフェクト型/コルグPANDORA PX5D/手軽に持ち運べるマルチエフェクター内蔵インターフェイス

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 コンパクトなボディの内部に、マルチエフェクト機能を装備したUSBオーディオインターフェイスがこの「PANDORA PX5D」だ。単体のマルチエフェクターとして多彩な音作りができるだけでなく、パソコンと接続すれば即座にギターレコーディングができるのが本機の魅力だ。
 本体には、ビンテージタイプや最新のハイゲインタイプを収録したアンプモデリングをはじめ、定番ものからユニークな効果のものまで、ギター/ベース用のエフェクトを合計180種内蔵。なお、本体にはユーザープリセットが記録できるので、自分で作ったサウンドを保存しておいて、すぐに呼び出すことが可能だ。パソコンのCPUに負荷をかけることなく、録音時にギターの音作りができるのも魅力 だ。コンパクトなマルチエフェクターとして練習やライブに気軽に使いながら、気に入ったサウンドをそのままパソコンにレコーディングできるのが、このタイプの最大の利点と言えるだろう。

 本体のみでも音作りは可能だがUSBケーブルでパソコンとつなぐと、左の専用エディターソフトを使えるので、より詳細なサウンドメイキングが可能となる。

コントローラー型/スタインバーグCI2/専用コントローラーでCubaseを快適に操作できる!

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 オーディオインターフェイスの上面に、DAWソフトを制御するためのコントローラーを装備したタイプがこの「CI2」だ。各コントローラーは付属のDAWソフト「Cubase AI 5」など、Cubase 5シリーズに完全対応しており、これらを活用すれば、ギタリストならピックを持ったまま、MTR感覚で録音から編集までの作業を行なうことができる。
 各コントローラーを見ていくと、レコーディングが円滑に進められるように、本体左側にはマスターボリューム、ヘッドホン音量、ミックスバランスといったモニター調整系を配置。さらに、右側のノブは録音/再生/停止などの頻繁に使うコマンドを登録して操作でき、「ミックス用」、「マスタリング用」など、用途ごとによく使うコマンドを組み合わせたプリセットも用意されている。DAWの操作に煩わされることなく、ギターの録音に集中したいという人にオススメだ。

 パソコンのディスプレイを見ながら、片手でMTR感覚の操作ができるのは、ギタリストにとってはとても便利。ガンガン録音して後 で、編集したいという人にも最適だ。

ハンディレコーダー型/ズームH4n/小型の4トラックMTRとしても機能するハンディタイプ

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 「H4n」は見ての通りハンディレコーダーだが、USBケーブルでパソコンとつなぐことでオーディオインターフェイスとしても使える優れものだ。単体のレコーダーとしては、位相のズレを回避するXYマイクと、録音データを記録するためのSD/SDHCカードスロットを搭載するなど、高音質で長時間録音できるスペックを確保。また、ギ ターやベース、マイクなどが挿せるXLR/フォーン端子も備えており、4トラックのダビングが可能なデジタルMTRとしても機能する。 そして、USBケーブルでパソコンとつなげば、各端子に入力された音声をそのままパソコンにパラで送れるオーディオインターフェイスに早変わりする。USBを通じて、本体に録音したデータをパソコンに転送することも可能だ。作曲のアイディアが浮かんだ時にはメモ用のレコーダーとして使い、本格的な制作ではオーディオインターフェイスとして活用できる、一挙両得な欲張りユーザー向きの1台だ。

 片手で扱える筐体に、複数の 機能を搭載した画期的なオーディオインターフェイス。このようにマイクスタンドなどに取り付けて使用することもできる。

コンパクトモバイル型/ネイティブ・インストゥルメンツGuitar Rig MOBILE/持ち運びに便利なタバコの箱サイズの軽量モデル

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 コンパクトサイズのUSB2・0オーディオインターフェイスに、アンプソフト「Guitar Rig 4 ESSENTIAL」をバンドルしたパッケージが、この「Guitar Rig MOBILE」だ。
 オーディオインターフェイス本体の特徴は、何といってもYシャツのポケットにスッポリ収まるタバコの箱くらいのコンパクトサイズで、にも関わらず24ビット/192kHz対応のCirrus Logicコンバーターを搭載しているため、「Guitar Rig 4 ESSENTIAL」を本物のアンプばりの迫力ある音像で鳴らすことができる。
 バンドルソフトの「Guitar Rig 4 Essential」には、世界一流のギター/ベースアンプが8台と、スピーカーキャビネットが19台搭載されており、アンプとキャビネットのマッチングは、好みによってどのようにも組み合わせられる仕様だ。気軽に持ち運びができ、なおかつ場所も取らないので、いつでもどこでも、パソコンでギターサウンドを楽しみたいという人向けだ。

 同梱のアンプソフトGuitar Rig 4ESSENTIALには、ギターアンプはもちろん、迫力ある低音とユニークな音色を生み出すベースアンプも収録されている。

DSPエフェクト搭載型/フォーカスライトSaffire Pro 24 DSP/パソコンに負荷をかけず高品質なエフェクトをガンガン使えるモデル

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 フォーカスライト社が開発したFireWire接続のオーディオインターフェイス「Saffire Pro24 DSP」には、DSP処理によるエフェクト機能が搭載されている。アウトボードメーカーとして評価の高い、同社のダイナミクス系エフェクトを元にしたDAW用のプラグインが付属されており、その演算処理を本体内蔵のDSPで行なう仕組みになっているのだ。DSPを使うと、パソコン本体のCPUに負荷をかけずに済み、その分ソフトシンセの処理やトラック数を増やすことにパワーが使えるため、非力なマシンでトラックメイクをやりくりしている人にはうれしいポイントだ。
 また、入力部に同社のマイクプリを搭載している他、VRMと呼ばれる15種類のスピーカーシミュレーションにより、1台でハイエンドなスタジオクオリティの環境を作り出せるのも魅力。デスクトップ上 で、アウトボードを駆使するような、本格的な音の作り込みをしたい人に最適な逸品だ。

 こちらが、付属するフォーカスライト製のプラグインエフェクト。本体に搭載されたDSPによって、EQ/コンプ/ ゲート/リバーブを、パソコンのCPUに負荷をかけることなく使用することができる