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(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

いい音で録れるコンデンサーマイクはコレだ!

話題の最新モデル11本を徹底チェック!

歌声や楽器の演奏、そしてその場の臨場感まで、様々な音を録るのに欠かせないアイテム、それが「コンデンサーマイク」だ。この特集では、エンジニアの原 朋信氏による人気コンデンサーマイク11本の徹底試奏をお届けしよう。ぜひお気に入りの1本を見つけてほしい!

マイクチェッカーEngineer 原 朋信

1人宅録ユニット「シュガーフィールズ」として、1998年にポニーキャニオンよりデビュー。その後、レコーディングの腕を磨き、レコーディング/マスタリングエンジニアとしても活躍する。また、プライベートスタジオ「カフェ・オ・スタジオ」を設立し、多くの作品を手掛けている。

いい音で録れるコンデンサーマイクはコレだ!

欲しいマイクが必ず見つかる!コンデンサーマイク

11本徹底試奏

お待ちかねの最新コンデンサーマイク11本の試奏レポートをお届けしよう。個性豊かなモデルの中から「マイ・コンデンサーマイク」を見つけてほしい!

協力:原 朋信 取材・文:布施雄一郎 写真:桧川泰治

  • オーディオテクニカ AT2050
  • ベイヤーダイナミック TG V56c
  • ブルー・マイクロフォンズ Bluebird
  • CAD GXL 3000BP
  • アースワークス SR20
  • ローテン・オーディオ FC-387 Atlantis
  • ローランド DR-80C
  • sEエレクトロニクス sE2200aII
  • シュア KSM44A
  • ソントロニクス SATURN
  • バイオレットデザイン Wedge

今回の11本のコンデンサーマイクの試奏は、レコーディング&マスタリングエンジニアであり、現役のミュージシャンでもある原 朋信氏に依頼し、原氏のプライベートスタジオである「カフェ・オ・スタジオ」で行なった。

チェックをしたパートは「ボーカル」と「アコギ」で、原氏が1本ずつマイクをセッティングして自ら演奏を行ない、その音源をマイクプリを通してCubaseに収録していった。その音源を聴き比べながら、「サウンド/キャラクター/使い勝手/価格」などを踏まえて、総合的なチェックを行なっている。

■カフェ・オ・スタジオでのコンデンサーマイクの試奏環境

↑ボーカルとアコギの録音時の様子。ボーカルは適度に強弱を付けながら歌い、「ワン、ツー」というマイクチェック時に用いる発音でもチェックした。アコギは、コードストロークとアルペジオの両方を収音した

↑マイクプリは、原氏が自作&販売しているレコーディング機器ブランド「アマテラス1011」(ラックの上段のモデル)を使用

↑各マイクのサウンドは、マイクプリなどの設定をすべて同じにした状態でスタインバーグCubaseの同一のトラック上に録音。何度も再生しながら、細かくチェックを行なった。マイクの出力差も波形の振幅で一目瞭然だ

エントリーNo.1しっかりと楽器の存在感が出せるバランスのいいマイク

オーディオテクニカ AT2050

TYPE:サイドアドレス

オープンプライス(市場予想価格:¥20,000前後)

  • 問:(株)オーディオテクニカ国内営業部MI課
  • TEL:03-6801-2080
  • http://www.audio-technica.co.jp/proaudio

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

まずアコギを録ってみた感想ですが、すべての帯域がまんべんなくフラットに録れて、余計な個性がないので使いやすいですね。アコギは、ものすごく低い音からシャリシャリとした高音まで、あらゆる帯域の音が出るので、イメージ通りに録るのが難しい楽器なんですが、このAT2050は角度の違いなどによる音質の変化も少ないので、「そこで楽器が鳴っている」という存在感がしっかりと出せるんです。だから、セッティングに悩むことがなく、初心者の人にもオススメできますね。

歌を録ってみてもアコギと同様クセのない素直なサウンドなので、弾き語りや透明感のある女性ボーカルを録るのに向いているでしょう。ハイのきらびやかな伸びはそれほどありませんが、これで素直に録っておけば、後からEQを使っていくらでも修正ができます。

ハイからローまで実にバランス良くフラットに出ていて、プロの現場でも十分使えるコンデンサーマイクですね。それと価格がとても手頃で、コストパフォーマンスが抜群にいいのも好印象です。

CLOSE UP!!

↑パッドスイッチを「−10dB」に切り替えれば、ギターアンプなどの大音量の楽器の収録にも対応できる。パートを選ばずに、クリアに録れるのも魅力だ

オススメはもう1本!

オーディオテクニカ AT2020 オープンプライス(市場予想価格:¥9,000前後)

コンデンサー型で、何と1万円を切る低価格を実現した、20シリーズの入門者向けモデル。AT2050同様にフラットな特性で、最大入力音圧レベルは「144dB」と、ギターアンプやドラムのキックといった、音圧の大きな楽器のレコーディングにも使用することができる

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度(0dB=1V/ 1Pa、1kHz):−42dB 最大入力音圧レベル(1kHz、THD1%):149dB 外形寸法(ヘッド径×全長):52×171mm 重量:412g 付属品:専用ショックマウント、マイクポーチ、変換ネジ(3/8-5/8)

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エントリーNo.2コンデンサーマイクのレンジの広さをハンドマイクで実現!

ベイヤーダイナミック TG V56c

TYPE:ハンドヘルド

オープンプライス(市場予想価格:¥20,000前後)

  • 問:ティアック(株)タスカムカスタマーサポート
  • TEL:042-356-9137
  • http://tascam.jp/

指向性/単一指向性

ハンドヘルド型で、いかにも「ボーカル用のマイク」という外観なので、手で持って歌ってみましたが、かなりオンマイクでハードに歌っても歪まず、イヤな近接効果も持ち上がらずに歌いやすいです。フカレにも強いですね。なので、ソウル系やロック系でシャウトをするようなパワフルなボーカリストが使えば、すごくまとまりのいい歌が録れると思います。コンデンサーマイクとしては出力がやや小さめで音が柔らかい印象ですが、レンジは広くて、コンデンサーマイクならではの特性はしっかりあります。

このマイクは、「レコーディングで、ショックマウントに取り付けられたサイドアドレス型のマイクを目の前にすると緊張する」という人にとっては、ダイナミックマイク感覚で使えるので、リラックスした自然な歌が録れると思います。あと、ハンドリングノイズが少ないので、ライブと宅録の兼用もオススメです。

アコギ録音では、通常のコンデンサーマイクと同じように、20〜30‌cm程度離した場所に立ててみましたが、バランスのいい音で録れました。

CLOSE UP!!

↑ハンドリングノイズも少ないので、ダイナミックマイクと同じ感覚で、手で持って歌っても大丈夫だ。歌う時に体を動かしがちな人にもオススメだ

オススメはもう1本!

ベイヤーダイナミック TG V96cオープンプライス(市場予想価格:¥50,000前後)

コンデンサーマイク特有のレンジの広いサウンドを、ステージやライブで鳴らせるTG Vシリーズのハイエンドモデル。最大入力音圧レベルは150dBで、ダイアフラムをしっかり保護する5層のポップガードを採用し、ハードなロックから繊細な声まで対応できる

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:40〜20,000Hz 感度(3.3mV/Pa)=−49.5dBV+/−2.5dB 最大入力音圧レベル(1kHz、THD1%):149dB 外形寸法(ヘッド径×全長):48×180mm 重量:265g ●付属品:マイククランプ、専用ケース その他:12V〜48Vのファンタム電源で動作

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エントリーNo.3主役のパートに最適な、楽器の魅力をフルに引き出すモデル

ブルー・マイクロフォンズ Bluebird

TYPE:サイドアドレス(ダイアフラム独立型)

¥33,600

  • 問:TCグループ・ジャパン(株)
  • TEL:03-5302-4947
  • http://www.bluemic.jp/

指向性/単一指向性

今回試奏したマイクの中では一番きらびやかさがあって、出力も大きいので音が前に出てくる印象でした。とは言え、ハイだけが強いのではなく、ローと中低域もしっかり出ています。

アコギを録ってみると、ハリのあるブリリアントな高音がキレイで、アルペジオを録るのに最適です。1本1本の弦の倍音が気持ち良く録れて、ビンビンきます(笑)。ただし、それが強過ぎて、コードストロークでは音が少し飽和する感じも受けるので、そんな時はEQで高域をカットするといいでしょう。

ボーカルでも、このマイクの押し出しの強さは有効で、ハイとローがしっかりと出てくるので、オケに埋もれることなく歌を聴かせられます。でも、倍音が多い派手めの声だと、少しキンキンし過ぎる感じもあるので、やはりEQでの高域の処理は必須でしょうね。

いわゆる「派手な音」を持ったマイクなので、全般的に使うのは難しいのですが、「このパートを聴かせたい!」という主役のパートに使えば、その楽器の個性を最大限に引き出してくれそうです。

CLOSE UP!!

↑Bluebirdには、ブランドロゴが入った専用のポップガードが付属している。歌録りの際は、出力が大きいので、フカレ対策にこのポップガードが必須だ

オススメはもう1本!

ブルー Baby Bottle¥44,100

ソリッドステートのクラスAディスクリート回路を採用したコンデンサーマイク。同社が独自に開発した、ハンドメイドのラージダイアフラム・カプセルを搭載し、ボーカルやパーカッションをはじめ、あらゆるアコースティック楽器のレコーディングに最適なモデルだ

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度:27mV/Pa@1kHz(1Pa=94dB SPL) 最大入力音圧レベル(2.5kΩ、THD0.5%):138dB 外形寸法(ヘッド径×全長):45×222mm 重量:480g 付属品:ポップガード、ショックマウント、専用ケース

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エントリーNo.4中高域に強いビンテージ感を持つ、歌い手のキャラが出る1本

CAD GXL 3000BP

TYPE:サイドアドレス

¥26,250

  • 問:日本エレクトロ・ハーモニックス(株)
  • TEL:03-3232-7601
  • http://www.electroharmonix.co.jp/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

箱から出してメタリックな外観を見た時に、そのルックスから「ドンシャリ系なのかな」と予想していたんですが、その印象を大きく裏切る中高域寄りのビンテージなサウンドを持った1本でした。ちょっとローは少なめですが、むしろ実際に耳で聴いているサウンドに近い、クセのない素直な印象を受けます。音源の音を大きく変化させたような感じはまったくありません。

アコギは、ミッドレンジがすごく豊かに録れました。先ほど「ビンテージ感」があると言いましたが、それはローファイな安っぽい感じでなくて、必要な帯域はしっかりと録れています。なので、例えば存在感はそれほど出さずにアコギのコードストロークで空間を埋めたい時などに使うといいと思いますよ。

このようなビンテージ寄りのマイクは、倍音の多い派手めな声質のボーカリストに使うと、いい具合に落ち着いた感じが出せるんです。あと、バラードとかの落ち着いた曲では、しっとりとソフトな歌に仕上がると思います。歌い手のキャラクターが出るマイクですね。

CLOSE UP!!

↑ボーカル録音時などは、不要な低域をカットできるローカットスイッチを活用すれば、このマイクの特徴である中高域寄りの特性をさらに活かせる

オススメはもう1本!

CAD GXL 2200 BP¥18,900

大きなダイアフラムを搭載し、豊かな低域とレンジの広いサウンドを持ったモデル。GXL 3000BPと同様のメタリックなブラックパール仕上げの外観を持ち、ボーカルから生楽器をはじめ、Webの配信やPAまで幅広い用途で使用できる。ハイパスフィルターを装備

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:35〜20,000Hz 感度:−38dBV(13mV)@1Pa 最大入力音圧レベル(1kHz、THD1%):135dB 外形寸法(ヘッド径×全長):51×190mm 重量:600g 付属品:ショックマウント、ソフトケース、クロス

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エントリーNo.5生楽器のエアー感や高域をしっかりと捉える透明感抜群の音

アースワークス SR20

TYPE:ハンドヘルド

\59,800

  • 問:(株)メディア・インテグレーションMI事業部
  • http://www.minet.jp/earthworks/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

ハンドヘルド型で、ポップガードを付ければボーカル用に、外すと楽器用に使えるという仕様が面白いですね。第一印象は、「繊細な音だな」という感じで、エアーの成分や高域をしっかり捉えてくれます。高域寄りの特性ですが、ギラギラした感じはなく、透明感のある音はアコースティック楽器に適しています。

アコギはスッキリとした音で録れて、派手な倍音が付加されないので、オケに自然に溶け込ませたい時とかに使えますね。歌録りはポップガードを付けて試しましたが、こちらも味付けのない素直な音で録れました。ただし、手で持って口の近くで歌うと近接効果が大きくなって、その感度の良さからハンドリングノイズを少し拾ったので、きちんとスタンドにセットして、口からある程度の距離を取って歌った方がいいと思います。

それと、このマイクの優れている点は、前面90度の範囲の録り音がほとんど変わらないんです。一般的なコンデンサーマイクは、角度で録り音がかなり変わるのですが、パッとマイクを立ててすぐに録れるという手軽さはかなり魅力的です。

CLOSE UP!!

↑フカレ防止用の専用ポップガードを付属。これを付ければ、しっかりとポップノイズが抑えられるだけでなく、見た目もボーカル用マイクに変身する

オススメはもう1本!

アースワークス SR40V\118,000

ガービッジやキンブラがステージで愛用する、ボーカル専用に開発された超単一指向性マイク。一般的なコンデンサー型のマイクでは捉えられない、声の微細な成分を完全に収音してくれる。また、低ハンドリングノイズ仕様なのも特徴だ。ツーリングケース付き

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:50〜20,000Hz 感度:10mV/Pa(−40dBV/Pa) 最大入力音圧レベル:145dB 外形寸法(ヘッド径×全長):22×212mm 重量:135g 付属品:ポップガード、マイククランプ、専用ケース

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エントリーNo.61本で3つのキャラクターが選べるお得なモデル

ローテン・オーディオ FC-387 Atlantis

TYPE:サイドアドレス

オープンプライス(市場予想価格:¥133,350)

  • 問:(株)メディア・インテグレーションMI事業部
  • http://www.minet.jp/lautenaudio/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

今回試奏した中では、このマイクの出力が非常に大きくて、他のモデルと同じセッティングだと音が歪んでしまったので、パッドスイッチをオンにしてチェックしました。ちなみにこのモデルのパッドスイッチは、「−10‌dB/0dB/+10‌dB」の3段階が選べるので、声量の大きいボーカリストからウィスパー系まで、あらゆるタイプの人をカバーできます。

サウンド面の一番の特徴は、「低音がブレることなく出てくる」というところですね。特にアコギは、5〜6弦を鳴らした時にもローがボヤけることなくしっかりと収録できました。その低域特性のせいか、音の傾向はやや丸めな印象ですが、モコモコする感じはありません。

あと面白いのが、「F/N/G」の3タイプのトーンキャラクターが選べる「ボイシング」機能です。これは「マイクを取り替えたの?」と思うくらい音質が変化します。「N」がノーマルで、「F」にするとハイがキレイに伸びて女性ボーカルにピッタリな音になります。「G」だと高域が抑えられて、ウッドベースとかの低音楽器に最適な感じになりました。

CLOSE UP!!

↑「ボイシング」機能は、「F」でモダンかつ明瞭な音、「N」で中高域の強調が少ないクラシックな音、「G」でブライト感を抑えたビンテージサウンドが選べる

オススメはもう1本!

ローテン・オーディオ LT-321 HORIZONオープンプライス(市場予想価格:¥97,650前後)

大口径のダイアフラムをそのまま包み込んだ上部と、真空管が内蔵された本体を持つチューブ・コンデンサーマイク。通常のマイクよりも10dB程度出力が高く設計されているので、マイクプリの特性に左右されることなく優れたサウンドが収音できる

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度 (0dB=1V/Pa 1kHz):16mV/Pa −36±2dB 最大入力音圧レベル(1kHz、THD0.5%):130dB 外形寸法(ヘッド径×全長):70×2400mm 重量:1,050g 付属品:ショックマウント、専用ケース

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エントリーNo.7中域にガッツを感じさせるまとまりのいいサウンド

ローランド DR-80C

TYPE:サイドアドレス

オープンプライス(市場予想価格:¥133,350)

  • 問:ローランド鰍ィ客様相談センター
  • TEL:050-3101-2555
  • http://www.roland.co.jp/

指向性/単一指向性

アコギを録った音を一聴して、「ガッツがあるマイクだな」という印象を受けました。高域から低域まできちんと録れますし、このマイクの特徴として中域が少し強調されるので、ダイナミックマイクのようなパワフルさを感じるんです。あと、まとまり感がいいので、アンプの前に立てて歪ませたエレキギターのバッキングなどを録っても、いい感じにカッコ良く録れそうです。

歌に関しては、高域が少し抑えめで、コンデンサーマイクにありがちなハイがジャリジャリした印象がないので、ハイトーンのハードロック系や女性ボーカルとかの高域を少し抑えて録りたい場合とかに良さそうです。やや地味な印象もありますが、ヘンな味付けがない分、後でEQでの加工もしやすいと思います。

フカレにも強くてセッティングもやりやすいので、初めてマイクを買う人にオススメですし、すでにダイナミックマイクを持っている人が、「コンデンサーマイクのサウンドクオリティを取り入れたい」というステップアップの目的で導入するのにも向いていると思います。

CLOSE UP!!

↑ギターアンプなどの音量の大きいパートは、パッドスイッチを「−10dB」にセットすれば、歪まずに録ることができる。ローカットスイッチも搭載

オススメはもう1本!

ボス VE-5オープンプライス(市場予想価格:¥25,000前後)

ボーカルに必須のリバーブやディレイ、コンプなどの基本的なエフェクトをはじめ、最近流行のケロケロボイスや、1人で多重コーラスができるハーモニー機能まで装備したボーカル専用エフェクター。ファンタム電源も内蔵しているので、コンデンサーマイクを直接接続して使うことができる。

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度(0dB=1V/ 1Pa、1kHz):−32dB 外形寸法(ヘッド径×全長):52×158mm 重量:345g 付属品:ショックマウント・ホルダー、変換ネジアダプター(5/8-3/8)、キャリングケース

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エントリーNo.8全パートに使える優れた解像度とフラットな特性

sEエレクトロニクス sE2200a U

TYPE:サイドアドレス

¥39,900

  • 問:(株)フックアップ
  • TEL:03-6240-1213
  • http://hookup.co.jp/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

このマイクは、低域から高域までの全帯域がすごくフラットにうまく収音される感じで、エンジニア的にとても使いやすいマイクでした。

アコギを録ると、フラットでありつつ、高域にはしっかりブライトな感じがあるし、低域も安定感があるので、宅録でもグレードの高い録音ができそうです。ボーカルも同様に透明感が得られるので、メインボーカル用のマイクとして使えますね。素直な録り音なので、バックコーラスとかの録音に使うとオケにうまくなじむと思います。

いわゆる万能タイプで、パートを選ばず使えるいいマイクですね。クセの強いマイクは、まず最初にそのマイク自体の存在が目立ってしまうんですが、これはマイクの存在を特に感じさせずに、音からボーカリストやプレイヤーの存在や指の動き、部屋の響きだけが見えてくるんです。これ1本だけですべてのパートを録ってもいいんじゃないかと思ったぐらい自然なサウンドで、解像度の高いコンデンサーマイクです。ぜひ実際に現場で使ってみたい1本ですね。

CLOSE UP!!

↑パッドスイッチは、「0/−10/−20dB」の3段階を用意。キックやベースアンプなど、かなり音圧のあるパートも、バランス良く録音することができる

オススメはもう1本!

sEエレクトロニクス sE X1¥23,100

1インチの大口径ダイアフラムを搭載した、宅録用に開発されたエントリーモデル。初心者にも手が届きやすい価格設定にも関わらず、設計から開発、組み立てまでを自社で行なうというこだわりの仕様を持っている。パッドスイッチとローカットスイッチも搭載

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度:20mV/Pa 最大入力音圧レベル(1kHz、THD0.5%):130dB 外形寸法(ヘッド径×全長):51×215mm 重量:598g 付属品:ショックマウント

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エントリーNo.9帯域の凸凹がなく音がしっかりとまとまる安定感抜群の1本

シュア KSM44A

TYPE:サイドアドレス

¥147,000

  • 問:(株)オールアクセス
  • TEL:052-443-5537
  • http://allaccess.co.jp/shure/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

このKSM44Aは、どう扱ってもサウンドが破綻しないタフさを持っていて、間違いのない録音ができる信頼の厚いマイクだと感じました。同社のダイナミックマイクの定番モデル「SM57」や「SM58」にも通じる印象です。

ボーカルでは、歌のオイシイ帯域をしっかりと出しつつ、どこかの帯域がヘンに強調されるようなことはありませんでした。帯域の凸凹がほとんどないので、録り音にすごくまとまり感があります。あと、フカレに強いのも、「さすがシュア」という感じですね。歌っていてすごく楽しいです。通常のコンデンサーマイクにありがちな、耳で聴こえない帯域の音まで録れ過ぎてしまうということがなく、確認できるオイシイ帯域を捉えることができます(※)。近接効果も少なくて、歌い手が動いても音質の変化が少なくて安定感があるのもいいですね。

アコギでも印象は変わらず、下手な味付けがまったくないので、部屋鳴り感まで含めて、とても素直な音が録れたのが好印象でした。まさに、シュアならではのオールマイティなマイクです。

CLOSE UP!!

↑低域を滑らかにカットするか、バッサリカットするかの2種類のカーブが選べるローカットスイッチ(左)と、−15dB落とせるパッドスイッチ(右)を装備

オススメはもう1本!

シュア SM27-SC¥58,590

24金メッキを施した大口径の25mmダイアフラムを搭載し、3層のメッシュレイヤーでブレスノイズを低減できるモデル。KSM44Aと同じく、2種類のカーブが選べるローカットフィルターとパッドスイッチを装備し、アンプやドラムなど音圧の高い楽器にも対応する

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度:−31dBV/Pa、29.8mV/Pa(単一指向性) 最大入力音圧レベル:134dB SPL、150dB SPL(PAD ON、1kHz、THD1%) 外形寸法(ヘッド径×全長):56×187mm 重量:492g 付属品:ショックマウント、専用ケース

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エントリーNo.10すべての帯域がフラットに収録できる長くつき合えるマイク

ソントロニクス SATURN

TYPE:サイドアドレス(ダイアフラム独立型)

¥118,650

  • 問:(株)コルグ/KIDお客様相談窓口
  • TEL:03-5355-5056
  • http://www.sontronics.com/

指向性/単一指向性/双方向性/無指向性

無指向性(バリエーション)/鋭指向性

後光が差しているかのような奇抜な外観に反して、サウンドはとても素直です。試奏前は、派手めの質感を想像していたんですが、実際はフラットで飽きのこないモデルでした。

アコギはバランスが良好で、ボーカルもクセがなく、どこかの帯域が暴れるようなことはありませんでした。今回は歌とアコギだけでしたが、どのパートにも安心して使えるサウンドですね。このフラットさは、やや大人しいとも言えますが、EQで音作りがしやすいので、素直に録ってからミックスで音を作り込むという用途にマッチしそうです。

それと、指向性が5つから選べたり、ローカットスイッチのポジションが「オフ/75‌Hz/125Hz」から選べたりと、かなり研究の余地はありそうです。今回、色々試してみて、オケに混ぜるアコギなら125Hz以下をカット、弾き語りでは75‌Hzで少し低域を残すといいと思います。ボーカルは、フカレ防止のために125Hzにするといいでしょう。価格は10万円を超えますが、長く使っていけるマイクだと思います。

CLOSE UP!!

↑5つの指向性は、選択したパターンのLEDが光るのがカッコいい。両脇には、3段階のローカットスイッチ(左)と、パッドスイッチ(右)が設置されている

オススメはもう1本!

ソントロニクス STC2X¥40,950

イギリスの新興マイクブランド「ソントロニクス」を代表する定番モデル。1インチの大口径ダイアフラムやローカットスイッチ(75Hz/150Hz)とパッドスイッチ(+10dB/−20dB)を装備し、どんな楽器も正確に繊細なサウンドを余すところなく収音できる

指向性 単一指向性、双指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度:20mV/Pa −32dB ±1dB(0dB=1V/Pa 1,000Hz) 最大入力音圧レベル(1kHz、THD0.5%):130dB 外形寸法(ヘッド径×全長):150×279 mm 重量:702g ●付属品:ショックマウント、専用ケース

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エントリーNo.11ファットなローと部屋の空気感まで収音できるモデル

バイオレットデザイン Wedge

TYPE:サイドアドレス

¥105,000

  • 問:(株)オールアクセス
  • TEL:052-443-5537
  • URL:http://allaccess.co.jp/violet/

指向性/単一指向性

ルックス、素材、付属品、触った感触など、随所から高級感を感じさせるモデルですが、サウンドは、見た目のクールさに反して、ものすごく太いローが録れるのに驚きました。近接効果も出やすくて、かなりファットな音が録れます。

アコギを録る際に、試しにやや距離を取ってエアー感も含めて響きを狙ってみたのですが、それでもかなり太めのサウンドが録れました。しっかりと密度の濃い音が録れるので、弾き語りをこのマイク1本で録るのもいいでしょう。ただ、オンマイクでストロークを録るとファットになり過ぎてしまうので、その場合はミックス時にEQでロー成分を整える必要がありますね。

それと、歌をオンマイクで録ると、近接効果でローが出過ぎるので、やはりこのマイクのキャラクターを活かすには、少々距離を取って近接効果を減らした適度なローを含んだ音で部屋の響き全体を録るのがいいと思います。

質の高いエアー感を録るのに最適なマイクで、合唱や小編成のアンサンブルを録音するのにも向いていると思いました。

CLOSE UP!!

↑ショックマウントの他、狭い場所での設置が可能な、マウントホルダーも同梱している。弾き語りやアンプ録りなど、用途に合わせて選ぼう

オススメはもう1本!

バイオレットデザイン Black Knight¥66,150

マイクをスタンドにセッティングした後からでも、ダイヤフラムの向きを微調整することが可能な、マイクヘッドを持つモデル。27mmの大口径ダイアフラムを採用しており、内部の回路には最高級のディスクリート・クラスAプリアンプが使われている

指向性 単一指向性

SPEC
周波数特性:20〜20,000Hz 感度(at 1000 Hz into 1000Ω load):25mV/Pa 最大入力音圧レベル(1kΩ、THD0.5%):136dB 外形寸法(ヘッド径×全長):42×210mm 重量:350g 付属品:ショックマウント、専用ケース

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