トップページ > 真空管アンプを完全再現した「ブラックスター ID Series」を徹底試奏!

(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

真空管を知り尽くしたアンプのプロフェッショナルがデジタル技術を駆使して真空管サウンドを完全再現!

英国のアンプメーカー「ブラックスター」が、最新のデジタル技術で真空管のサウンドを解析した「IDシリーズ」を発表した。数多くの有名ギターアンプのパワー部に使われている真空管を徹底的に分析し、真空管ならではの倍音と音圧感をデジタルで生み出すことに成功したこの新シリーズは、ギタリストに新たな表現力を与えてくれるに違いない。

マーシャルに在籍していた優秀な技術者が5年前に立ち上げ、「スピーカーエミュレート・アウト」や真空管を搭載したデジタルの空間系エフェクターなど、新しい発想のモデルを数多くリリースしてきたアンプ&エフェクターブランド「ブラックスター」から、初のデジタルアンプ「IDシリーズ」が登場した。

どのモデルも、クリーンからクランチ、ハイゲインなど6タイプのアンプを使い分けることができ、音色のプログラムも行なうことが可能だ。
中でも最大の特徴は、本物のアンプのパワーアンプ部に搭載されている真空管を徹底的に解析した新機能の「TVP(True Valve Power)」コントロールだろう。

このTVPは、歴代の名アンプに搭載されている6つの代表的なパワー管(EL84、6V6、EL34、KT66、6L6、 KT88)をモデリングしており、それぞれの真空管が持つレスポンスやダイナミクス、サグなどが見事に再現されている。

今までのアンプシミュレーターなどでは、アンプ全体のサウンドとして真空管をモデリングしたモデルはあっても、各アンプのパワー管の動作特性をここまで再現できるモデルはなかった。その理由は、真空管を知り尽くした技術者でないと、本当の真空管の音を再現できないからだ。本機は、「パワーアンプの真空管のサウンドを切り替えることができる」まさに夢のアンプなのだ。

TVPに搭載されている6種類の真空管サウンドの特徴

  1. @ KT88 =低域にパンチのあるサウンドで、ブラックスター、ボグナー、DV MARKといった大出力のアンプで使われることが多い。
  2. A 6L6 =フェンダーのTwin Reverb やメサブギーなど、アメリカの大出力アンプで多く使われている。ダイナミックでパンチのあるサウンドが特徴の真空管だ。
  3. B KT66 =初期のマーシャルJ T Mシリーズなどで使用されていた。暖かみを感じさせるサウンドが魅力だ。
  4. C EL34 =マーシャルやオレンジ、ヒュース&ケトナー、ディーゼルなど、イギリスやドイツの大出力アンプでよく使われている。厚みのあるウォームなサウンドを持っている。
  5. D 6V6 =コンプレッションの効いた高域が特徴で、小音量でも迫力のあるサウンドが得られる。フェンダーのDeluxe Reverb などで使われている。
  6. E EL84 = VOX のAC30 やマッチレスなどのコンボタイプのアンプで使われることが多い真空管。適度なコンプレッションのある心地良いサウンドで人気がある。

左の写真は、ギターアンプに実際に使用されている代表的な真空管。
左から6L6、EL34、EL84

IDシリーズが迫力のあるリアルなサウンドを生み出す秘密

6台のアンプを搭載しているのと変わらない、幅広い音色を得ることができる「VOICE 機能」

IDシリーズにおけるサウンドメイキングの心臓部とも言えるのが、クリーンからハイゲインまで様々なアンプサウンドを切り替えることができる「VOICE 機能」だ。

一般的なアンプでは、クリーン/クランチ/オーバードライブといったように2 〜 3 チャンネルに分かれているモデルをよく見かけるが、ID シリーズはクリーン= 2 タイプ、クランチ= 2タイプ、オーバードライブ= 2タイプの合計6 種類のアンプサウンドを搭載している。そのため、まるで6 種類の異なるアンプを搭載しているかのようなサウンドバリエーションが得られるのだ。

さらに、それぞれのVOICE ごとに、ゲイン、ボリューム、ベース、ミドル、トレブル、ISF というコントロールを調整することでキメ細かい音作りが可能になっているため、あらゆるタイプのアンプサウンドを作り出すことができる。

■各VOICE のサウンドの特徴

  1. @ OD2:ミッドレンジが強調された太くて伸びのあるハイゲイン・サウンド。
  2. A OD1:エッジの効いたリフが気持ち良く決まるモダンハイゲイン・サウンド。
  3. B SUPER CRUNCH:オールドマーシャルをブーストさせたような、ロックティスト溢れるクランチサウンド。
  4. C CRUNCH:ブルージーなプレイに最適な、粘りのあるクランチサウンド。
  5. D CLEAN BRIGHT:フェンダーのTwin をイメージさせるような、艶やかで倍音豊かなクリーンサウンド。
  6. E CLEAN WARM:ジャジーな音楽にフィットする暖かみのあるクリーンサウンド。

マスターコントロールとEQが充実している!

上級モデルであるID:60TVP、ID:260TVP、ID:60TVP-H、ID:100TVP の4 モデルは、細かな音質調整が行なえる3 バンドEQ を装備している。さらに、マスターコントロールには、レゾナンスとプレゼンスが装備され(写真右)、最終的な音の質感を細かく調整して作り込むことも可能だ。

また、作ったサウンドは、ユーザープリセットとして128 種類まで保存することができる。

アンプのキャラクターを自在に変えられるブラックスター独自の「ISF コントロール」

ISF コントロールは、アンプのキャラクターを変えることができるブラックスター独自のコントロールだ。右方向に回すとミッドレンジが詰まった箱鳴りを感じさせるダークなUK(マーシャル的)サウンドになり、反対の左方向に回すとカラッとしたヌケのいいUS(フェンダー的)サウンドになる。このISFを調整するとそれに伴って、他の3 バンド(もしくは2 バンド)のトーンコントロールの効き具合も変わってくる

人気のHT シリーズと同等のエフェクト機能を搭載

ID シリーズには、同社が発売しているコンパクトタイプのデジタルエフェクターと同等の心臓部を持った、モジュレーション、ディレイ、リバーブの3 種のエフェクターが搭載されている。エフェクターは、3 種類を組み合わせての使用もでき、それぞれディレイはリニア/アナログ/テープ/マルチ、モジュレーションはフェイザー/フランジャー/コーラス/トレモロ、リバーブはルーム/ホール/スプリング/プレートの4 種類から選ぶことができる。

内蔵されているエフェクターのベースになったHT シリーズのエフェクター

USB 端子を装備しているので、すぐにパソコンでレコーディングができる

パソコンでレコーディングを行なう際、通常はパソコンに楽器の音を送るためのオーディオインターフェイスという機器が必要になるが、ID シリーズはUSB接続のオーディオインターフェイス機能も内蔵している。つまり、ギターアンプでありながら、高音質なUSB オーディオインターフェイスとしても活用できるのだ。ID シリーズで作ったリアルな真空管アンプサウンドを、USBケーブル1本で高音質のままにパソコンに録音できるのは魅力的だ。

さらにID シリーズの音作りが便利になる専用ソフト「INSIDER」

パソコンと接続できるもうひとつの利点が、専用ソフトの「INSIDER」を使用したサウンドエディットができる点だ。アンプとエフェクターは、実機のツマミを触っているかのような感覚でリアルタイムに音色を作ることができ、作り込んだサウンドはパソコンで簡単に管理できる。さらに、フレーズトレーナー機能とリアンプモードも装備しており、練習や曲作り、さらにはレコーディングにと、すべてのシーンでの使い勝手が向上する。

IDシリーズが迫力のあるリアルなサウンドを生み出す秘密

IDシリーズをライブで使用する場合は、入力端子にMP3 / LINEINが用意されているので、自作のバックトラックやマイナスワンの音源を携帯音楽プレイヤーなどに入れておき、それをID シリーズで再生して1人パフォーマンスするのもオススメだ。

付属のフットコントローラーを使えば、演奏中のサウンドチェンジも簡単にできる。

 

自宅でギターアンプを録音する場合、よほど恵まれた環境でない限り、スピーカーキャビネットから大音量を鳴らして録るのはかなり難しい。そんな時に便利なのが、ブラックスターのアンプではおなじみの「スピーカーエミュレート・アウト」だ。

この端子を使えば、スピーカーキャビネットを鳴らした時と同様の迫力あるアンプサウンドを、スピーカーから音を出さずにライン録音することができる。そのうえ、ライン出力とは思えない高音質なクオリティで録音することができるのだ。

 

TVPとVOICEの組み合わせが、無限の音作りを可能にする!

ID シリーズなら、あのスーパーギタリストのサウンドも簡単に再現できる!

ここまではIDシリーズの特徴を紹介してきたが、IDシリーズでギターを弾いていると、「どんな音でも作れてしまう」ということが実感としてわかってくる。

いわゆるモデリングアンプとはコンセプトが違うにも関わらず、TVPやVOICE、ISFといった機能を組み合わせることにより、様々なメーカーのアンプやアーティストのサウンドをリアルに再現することができるのだ。しかも、欲しい音にたどり着くまでの操作も簡単で、基本的にツマミの操作だけで音作りが行なえるので、一般的なアンプと同じ感覚で扱うことができるのもポイントだ。ここでは、有名ギタリストの代表的なサウンドを実際にIDシリーズで作ってみることにしよう!

エリック・ジョンソン風の透明感のあるクリーントーン

このイラストは、エリック・ジョンソンのガラスのような透明感のあるクリーントーンのサンプルセッティングだ。アンプはエリックが愛用しているフェンダーのDeluxe Reverb をイメージして音作りを行なっている。TVP は、Deluxe Reverb と同じ「6V6」をセレクトし、VOICE を「CLEAN BRIGHT」に、そしてISF コントロールは左に回してアメリカンな味付けにしてみた。

ジェフ・ベック風のクランチサウンド

「ピープル・ゲット・レディ」などで聴くことができる、ジェフ・ベックのクランチサウンドのセッティング例がこれだ。アンプは、マーシャルをイメージしてTVP に「EL34」を選択。VOICE は「CRUNCH」にしてゲインを「6」ぐらいに設定することにより、ピッキングの強弱やギターのボリュームでサウンドを自由にコントロールできるようにしている。

ブルースブレイカーズ時代のエリック・クラプトン風のドライブサウンド

エリック・クラプトンがブルースブレイカーズ時代に鳴らしていたような、粘りのあるドライブサウンドを作ってみた。アンプはオールドのマーシャルをイメージし、TVP は「KT66」をセレクト。VOICE は「SUPER CRUNCH」にセットして、ゲインをフルにすることによってクランチからドライブへとサウンドのキャラクターを変化させている。ISF は右にフルに回そう。

スティーヴィー・レイ・ヴォーン風のクランチサウンド

スティーヴィー・レイ・ヴォーンのストラトから生み出される極上のクランチトーンを再現してみた。アンプはフェンダー系の艶やかなクランチをイメージして、TVP は「6L6」、VOICE は「CRUNCH」という組み合わせにした。また、全体の音のトーンをアメリカンなサウンドの方向にするために、ISF をやや左にしている。エフェクトはかけない方がレイ・ヴォーンらしくなる。

ブライアン・メイ(クイーン)の「ウィー・ウィル・ロック・ユー」風サウンド

ブライアン・メイのギターサウンドは、VOX のAC30 をブーストして出している点が特徴なので、まずはTVP でAC30 と同じパワー管である「EL84」を選択。VOICE は「OD2」のミッドレンジの太さがちょうどいい感じだ。さらに、「いかにもブリティッシュ」というトーンを引き出すために、ISF は右の方向に回して、薄くフェイザーをかければ完璧なサウンドになるはずだ。

ダイムバッグ・ダレル(ダメージ・プラン)風のローチューニングによるヘヴィリフ

ダイムバッグ・ダレルの後期のサウンド作りに欠かせないのは、大出力のハイゲイン・アンプだ。そこで、TVP でパワー管に「KT88」をセレクトすることによって、ローチューニングにピッタリの迫力あるハイゲイン・サウンドを得るといいだろう。VOICE はエッジの立ったドライブサウンドが特徴の「OD1」をセレクトして、ゲインのツマミで歪み具合を調整していこう。

使い勝手に合わせて15Wのコンボから100Wのヘッドまで6タイプがラインナップ!

※製品の価格は全て税込み価格となっております。

これからギターレコーディングを始めたい人にオススメのコンパクトなコンボモデル

幅450mmというコンパクトなボディに上級モデル譲りの機能を備えた15W出力のエントリーモデル。USB端子とオーディオインターフェイス機能を装備しているので、例えばノートパソコンと組み合わせれば、すぐにパソコンでのギター録音が行なえる。宅録入門者にオススメのモデルだ(レゾナンスとプレゼンスは未搭載/EQは2バンド+ISFコントロール)。

自宅とライブの両方で使いたいというバンド入門者に最適なモデル

自宅でのレコーディングやトレーニングで使うのはもちろんのこと、小規模なステージでのライブにも対応してくれる30W出力のコンパクトなコンボモデル。幅500mmの本体に、本格的な12インチのBlackbirdスピーカーを1発搭載し、迫力あるサウンドを生み出してくれる。コントロールはID:15TVPと同仕様で、2バンドEQとISFコントロールを装備している。

本格的なライブホールにも対応する60W出力のミドルサイズのコンボモデル

小規模なライブハウスから本格的なライブホールまで、幅広く使用することができる60W出力のミドルサイズのモデル。このモデルより上のクラスは、マスターコントロールにプレゼンスとレゾナンスの各コントロールが追加され、EQはベース、ミドル、トレブルの3バンド+ISFコントロール構成となっているため、さらに細かなトーンの調整が行なえるようになっている。

内蔵のステレオエフェクトを有効に使えるステレオ仕様のマルチなコンボモデル

Blackbird12インチスピーカーを2発搭載した、コンボタイプのモデル。出力は60W×2のステレオ仕様となっており、スタックモデルと変わらない大迫力のサウンドを生み出すだけでなく、内蔵されているデジタルエフェクターの高音質なステレオ効果を、ライブでも思う存分に使うことができる。IDシリーズの機能をフルに活用できるコンボタイプの最強モデルだ。

自宅でも大出力のサイレントレコーディングが可能なミドルサイズのヘッドモデル

自宅で使用することも可能な、幅584mm/ 60W出力のミドルサイズのヘッドモデル。ヘッドというとステージモデルと思われがちだが、IDシリーズはスピーカーエミュレーター・アウトを装備しているので、キャビネットに接続しなくても、キャビネットで鳴らしたかのような迫力のあるサウンドを、簡単にライン録音(サイレントレコーディング)することができる。

大きなホールでも十分な大音量を鳴らせるシリーズ最強のヘッドモデル

出力100Wという大迫力のサウンドを生み出す、IDシリーズのフラッグシップモデル。2台の専用キャビネットと3段積みで組み合わせて大音量で鳴らすと、TVPの真空管モデリングの真に迫った効果を、さらに実感することができる。そのサウンドは多彩で、ドライブ系のサウンドはもとより、クリーンサウンドの美しい響きもこのモデルならではの特徴だ。

ID:100TVPとID:60TVP-Hの専用キャビネット

オリジナルの12インチBlackbirdスピーカーを4発搭載した、280Wという大出力のアングルタイプのキャビネット

付属品(フットスイッチ)

ID:412A
バンクのチャンネル1と2を足下で切り替えられる、コンパクトな専用フットスイッチID:15TVP、ID:30TVPに付属

FS-10
128種類のパッチの呼び出し、3つのモードの選択、さらにはチューナー機能も搭載した専用マルチペダルID:60TVP、ID:260TVP、
ID:100TVP、ID:60TVP-Hに付属

各モデルのスペック

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問い合わせ

(株)神田商会

http://www.kandashokai.co.jp/