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(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

スタイリッシュなデザインと高品位で高音質な仕様が魅力のマイクブランド

Blue社CEOジョン・メイヤー氏緊急来日インタビュー

個性的なデザインとプロのエンジニアを唸らせるサウンドが魅力のブランド、ブルー・マイクロフォンズ(以下:ブルー)のCEOジョン・メイヤー氏が緊急来日を果たし、忙しい合間を縫ってインタビューを快く受けてくれた。そこで、ブルーというブランドの魅力や新製品について詳しく聞いてみた。

──ブルーのマイクは、日本でも非常にメジャーな存在ですが、まずはブランドについて改めて教えていただけますか?

ジョン:ブルー社は、1995年にジャズミュージシャンのスキッパーと音響技師のマーティンという2人が設立した会社で、最初はマイクの修理やオーバーホールをしていました。その後、レコーディングで使える優れた音質を求めて、最初に完成したのが「Bottle」というコンデンサーマイクで、これがブルーのマイクの始まりなんです。その後、ライブ向けのダイナミックマイクや、最新のUSBマイクなどを開発しました。
ブルーブランドは、斬新なデザインで知られておりますが、だからこそ品質には特別に気を遣っています。「DragonFly」から上位機種に関しては、カルフォルニアにある本社ですべてハンドメイドで生産し、品質管理をすることで、ブルーのサウンドを維持しています。

──ブルーがこだわっているサウンドのポイントを教えてください。

ジョン:サウンドについて言葉で表わすのは難しいのですが、ブルーがこだわっている音の哲学についてお話しさせていただきます。どんなに優秀なマイクでも、そのモデルが持っている“色付け”と向き合わなければなりません。ブルーのマイクは、その“色付け”と戦うのではなく、その時々の雰囲気で、“色付け”を楽しんで個性にした方がいいと考えました。結果として20年経ってもニーズがあるブルーサウンドが出来上がったのだと思います。実際に、女性や男性のボーカル、ギターやパーカッションなどで、それぞれに自然な個性を持たせることができます。

──様々なシチュエーションで使われるブルーのマイクが、日本で人気を獲得した「ポイント」とは何だと思いますか?

ジョン:それは、ブルーの代表作「Bottle」と「Blueberry」の2本のマイクをなくしては語れないと思います。「Bottle」はブルーが初めて開発したチューブ仕様のマイクで、専用の電源ユニットを持っていて、カプセルの交換ができる斬新で派手な外観は、多くのプロエンジニアに注目されました。サウンドも素晴らしく、「このブランドは何かをやってくれるぞ!」という信頼と期待を勝ち得ました。その後の製品もそういうブランドイメージを裏切らなかったのが良かったのでしょう。次に、人気にさらに拍車をかけたのが、女性や高いピッチのボーカルに向いた「Blueberry」です。
80年代の発売当初、ちょうどボーカルのピッチが高いポップスが流行っており、それにフィットしたのです。

──他に多くの人に使ってもらえるようになった要因はありますか?

ジョン:マイクの名前や色、デザインですね。「こんなに派手なマイクでどんな音が録れるのだろう?」というのもポイントで、その音質とこれらの要素が絡み合って、ブルーの人気が上がったのだと思います。さらに、「スティングが使っている」といったことや、次世代に向けた斬新なルックスで音のいいUSBマイクを発表することなどによる相乗効果で、日本をはじめ世界でさらにブルーは大きくなっているのだと思います。

──では、ショッキングなデザインを持つ最新機種「Reactor」について、開発秘話なども含めて教えていただけますか?

ジョン:ブルーは「Woodpecker」以降、コンデンサーマイクを出していません。そこで 指向性がマルチパターンで、5万円程度のプロマイク(ブルー社では、コンデンサーマイクを総称してプロマイクと呼んでいる)を求めているユーザーのリクエストと、「最近コンデンサーマイクやってないよね。やろうぜ!」という社内の強い熱意から「Reactor」の開発が始まりました。デザインのゴールは奇抜なものになりましたが、サウンドクオリティは大きなダイアフラムを使うなどしてこだわりました。ダイアフラムは上位機種の「Kiwi」のカプセルを元に、その音質をイメージしながら新たに開発したもので、カプセル部分は90度の調整が可能です。さらに低価格であることもコンセプトでした。ステレオ録音での使用も視野に入れていたので、2本揃えても高級マイク1本分という価格を実現したかったのです。

──デザインについては?

ジョン:マルチパターンの切り替えに、時計仕掛けのようなロータリーセレクターを採用して、セレクトしたパターンが点灯するようにしました。これはレコーディング時のマイクの状態をコントロールルームからでも確認できるように実用性を持たせたのです。

──付属品についても教えてください。

ジョン:ポップフィルターはマグネットで着脱できるものを採用していて、それを両側に取り付けることで、双指向性でのデュエット録音にも対応しています。ショックマウントはデザイン性が高く、それもさることながら、音でもビックリしてもらいたいので、特にサウンドには気を遣いました。本社内にはライブができるほどの大きさのスタジオブースがあって、そこで楽しみながらサウンドチェックを行なったんですよ。「Reactor」はボーカルに向いた特性を持っていますが、ドラムのオーバーヘッドや生ギター、生ピアノにも使える自然なサウンドキャラクターが魅力の1本なので、ぜひ試してみてください。

ユーザーズボイス

ブルーのマイクは音楽の持つ楽しさを体現していると思う

以前からブルーのBlueberry(写真左/¥126,000)を愛用していて、ボーカル録りやスチールギター、スパニッシュギターをレコーディングする時に頻繁に使っていました。ユニークなルックスに惹かれて使い出したのですが、思っていたよりもずっと真面目な音が録れるのに驚きましたね。今はBottleをメインで使用していますが、ブルーのマイクは機能美というよりは、音楽の持つ楽しさを体現していると思います。レコーディングでブルーのマイクを出すとアーティストに面白がられるんですよ。だから楽しいムードで作業が進められて、結果的に音楽の持つ楽しさのようなものが作品に反映されるんです。それは、たんなる「いい音」とは別次元のものなんです。

JUJU with JAY

個性的なデザインで、自然なサウンドキャラクターが魅力!

Bluebird

「Bluebird」はラージダイアフラム仕様のコンデンサーマイクだ。指向性は単一指向性のみだが音圧に強く、 アコースティックギターやパーカッション系、さらにドラムのオーバーヘッドやピアノ、ホーン、ストリングスに最適で、透き通る伸びやかなトップエンドが魅力だ。
幅広い用途に対応し、コストパフォーマンスにも優れている。

SPEC

●マイクタイプ:アナログコンデンサー ●指向性パターン:単一指向性v周波数特性:20Hz〜 20kHz ●出力インピーダンス:50Ω ●最大音圧:138 dB SPL ●S/N比:87. 0dB-A ●使用電圧:+48V DCファンタムパワー ●重量:480g ●寸法:222×45mm

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Spark

「Spark」は、オレンジカラーが目を引く、最新のクラスAソリッドステート仕様のコンデンサーマイクだ。ボーカル、ドラム、ギター、ピアノ、ブラスなど、幅広いサウンドソースに向いている。新開発の「Focus Control」スイッチを搭載しており、低域がチューブのように自然に持ち上がる「Normalモード」と、音が締まる「Focusモード」を選べるのが特徴だ。

SPEC

●マイクタイプ:アナログコンデンサー ●指向性パターン:単一指向性 ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●出力インピーダンス:50 Ω ●最大音圧:128 dB SPL ●S/N比:84.0 dB-A ●使用電圧:+48VDCファンタムパワー ●重量:570g ●寸法:197×45mm

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Yeti pro

「Yeti pro」は、XLRアナログ出力と24ビット/192kHz対応のデジタル出力を組み合わせたUSBマイクだ。カスタムコンデンサーのカプセルを3つ持ち、4つの指向性が使える。姉妹モデルの「Yeti」同様に、ヘッドホン出力と音量調節やミュート機能、さらに本体にプリアンプを搭載しており、マイクゲインの調節も可能。USB経由でパソコンと直接接続することができる。

SPEC

●マイクタイプ:USBデジタル/アナログコンデンサー ●電源:USB接続時/ 5V 500mA、アナログ接続時/48V DCファンタム電源 ●サンプルレート:192kHz ●ビットレート:24ビット ●指向性:単一指向性、双指向性、無指向性、ステレオ ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●最大音圧:120dB ●出力インピーダンス:16Ω ●重量:1kg(スタンド付き)  ●寸法:120×125×295mm ●ケーブル:専用アナログケーブル/USBケーブル

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試奏チェック

Reactor

「Reactor」の全体的なサウンドの印象は、伸びやかで高域に丸みがあり、芯の太さを感じることができる。
ボーカルの録音では、中高域寄りの声と非常に相性が良く、高域で思いっきり声を張っても丸く包み込んでくれるという安心感と、太く前に抜けるサウンドが録れた。レスポンスが自然で、生の声を聴いている印象だ。
 アコギでは、特に高域弦の響きが素晴らしく、ストロークでもリッチなサウンドが得られた。
また、パーカッション系では、細かいニュアンスや質感まで捉えることができ、ビートが活きるバランスの良いサウンドで収録できた。これは高級マイクに匹敵する音質で、非常に使いやすく楽しい音が録れるマイクだ。

←Reactorは、専用のケースに本体と
専用のショックマウントが同梱されている
(写真右)。
左の写真は、マイクスタンドにショックマウ
ントを取り付けた状態

SPEC

●マイクタイプ:アナログコンデンサー ●指向性パターン:単一指向性、双指向性、無指向性 ●周波数特性: 20 Hz〜20 kHz ●出力インピーダンス:50Ω ●最大音圧:138 dB SPL ● S/N比:84.5dB-A ●使用電圧:+48V DCファンタムパワー ●重量:680 g ●寸法 :241×105×50mm

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