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(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

ライン6M5緊急試奏レポート!

その音質の高さとライブでも安心して使える頑丈さで、プロギタリストからも絶大な評価を受けているライン6のMシリーズ。現在はM13とM9という2機種が店頭に並んでいるが、手の平に乗るほどコンパクトな新製品「M5」が、今月下旬に発売されることが発表された。発売まで待ちきれないという皆さんに、早速M5の性能を詳しくレポートしよう!

↑このボタンを押すごとに、エフェクトのカテゴリーが順番に変わっていく。エフェクトのカテゴリーごとにLCD画面の色が変わるのでわかりやすい

↑カテゴリーが決まったら、同じツマミを回すと、各カテゴリーに内蔵されているエフェクトが順番に呼び出される。エフェクトモデルの選択はこれでOKだ

 1999年に発表されたMM4(モジュレーション)をはじめ、2000年発表のDL4(ディレイ)とDM4(ディストーション)、2001年発表のFM4(フィルター)と、エフェクトのカテゴリー別に発売されていたライン6社のStompbox Modeler 。このStompbox Modelerを1台にまとめたのが「Mシリーズ」で、フラッグシップモデルのM13とポータブル化したM9に続くコンパクトモデルが、今回取り上げる「M5」だ。
 M5には109種類のエフェクトが搭載されており、その中から好みのものを1つ選んでコンパクトエフェクターのように扱えるのが特徴だ。操作はシンプルで、6つあるツマミの左上のツマミを回せばエフェクトが切り変わり、プッシュするとエフェクトのカテゴリーが変わる。カテゴリーが変わるとLCD画面の色も変わっていくので、現在自分が使っているものが「ディレイなのか、それともモジュレーションなのか」が、ひと目でわかるのがポイントだ。
 さらに、エディットしたエフェクトの設定は自動的にセーブされるので、音作りだけに専念できるというのも魅力だろう。
 ペダルはオン/オフとTAPのみのシンプル設計だ。TAPでは、ディレイやモジュレーションといったタイムベースのエフェクトを、設定したテンポと同期できる。また、エクスプレッションペダルが接続できるので、ワウなどを操作することも可能だ。可搬性に優れており、ライブや録音など、どんな場面でも手軽に使えるモデルと言えよう。

SPEC

●入出力端子:インプット(L/MONO、R)、アウトプット(L/MONO、R)、エクスプレッションペダル、MIDIイン/アウト ●電源:付属DCアダプター ●外形寸法:152(W)×165(D)×61(H)o ●重量:1.1 s

お問い合わせ

価格:オープンプライス 問:ティアック
タスカム カスタマーサポート
TEL:0120-152-854(フリーダイヤル)、042-356-9137
URL=http://www.line6.jp

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プロギタリストからの評価も高い全109種類のエフェクトモデル

↑歪み系のカテゴリーは、定番モデルから過激なものまで完全網羅。なお、この中にはコンプレッサーやEQも入っている

↑コーラス、トレモロ、フェイザー、フランジャーなど、モジュレーション系も、往年の名器を再現したモデルを数多く搭載!

↑M5で注目なのが、リバーブのクオリティが非常に高いことだ。スプリング、ルーム、ホールなど、バリエーションにも富んでいる

↑アナログ系の暖かいものやデジタル系のクリアなものから、リバースなどの特殊なタイプまで、主要なディレイはカバーしている

↑ギターをシンセっぽいサウンドで鳴らしてみたい人は、このフィルターセクションに注目だ。かなり変態的な音色も入っている

↑2つのペダルを同時に踏むことでプリセットモードになる。ちなみに、ファクトリープリセットは全部で24種類内蔵されている

 M5には計109種類のエフェクトが搭載されている。そのサウンドクオリティは、音のヌケやツブ立ちが非常に良く、文句の付けようのないレベルだ。多くのプロが愛用しているのも納得なライン6サウンドが、本機にもしっかりと受け継がれている。
 まず「ディストーション」は、プロコRATやアイバニーズTS808にインスパイアされたモデルの他に、ディストーションやファズなど、全部で17種入っており、さらに12種のコンプとEQも含めて黄色で表示される。
 「ディレイ」は緑色で表示され、19タイプを内蔵。マエストロのEchoplexやローランドRE-201といった往年の名器から現役のものまで、ベースになったモデルの種類は非常に豊富だ。「モジュレーション」は青色で表示され、23種を搭載。MXRのPhase90やUni-Vibeにインスパイアされたモデルの他、効きのいいフランジャーやコーラスなども搭載されている。
 そして、「フィルター」は紫色で表示され、26種を内蔵。ワウペダルやエンベロープフィルターなどの他に、何とローランドやコルグのギターシンセまで網羅!
最後に「リバーブ」は、オレンジで表示され、スプリングやホール、プレートなど計12種類の高品位な残響が楽しめるのがこのM5の自慢だ。

■搭載エフェクトモデル(全111種類)

●歪み系

  • Tube Drive
  • Screamer
  • Overdrive
  • Classic Distortion
  • Heavy Distortion
  • Colordrive
  • Buzz Saw
  • Facial Fuzz
  • Jumbo Fuzz Fuzz Pi
  • Jet Fuzz
  • Line 6 Drive Line 6 Distortion
  • Sub Octave Fuzz Octave Fuzz
  • Boost Comp
  • Volume Pedal Bass Octaver
  • Red Comp
  • Blue Comp
  • Blue Comp Treb Vetta Comp
  • Vetta Juice
  • Tube Comp
  • Noise Gate
  • Graphic EQ
  • Studio EQ
  • Parametric EQ 4 Band Shift EQ
  • Mid Focus EQ

●ディレイ系

  • Digital Delay Analog Echo
  • Analog w/ Mod
  • Tape Echo
  • Tape Echo Dry Thru
  • Multi-Head
  • Sweep Echo
  • Sweep Echo Dry
  • Thru
  • Reverse
  • Tube Echo
  • Tube Echo Dry Thru
  • Lo Res Delay Digital Delay w/ Mod
  • Stereo Delay Ping Pong
  • Dynamic Delay
  • Auto-Volume Delay Echo Platter
  • Echo Platter Dry
  • Thru

●モジュレーション系

  • Opto Tremolo
  • Bias Tremolo
  • Phaser
  • Dual Phaser
  • Panned Phaser
  • U-Vibe
  • Analog Flange
  • Jet Flanger
  • Analog Chorus Tri Chorus
  • Pitch VibratoPanner
  • Rotary Drum
  • Rotary Drum/Horn
  • Dimension
  • Ring Modulator
  • Barber Pole Phaser
  • Frequency Shifter
  • Script Phase
  • AC Flanger
  • 80A Flanger
  • Pattern Tremolo

●フィルター系

  • Tron Up
  • Tron Down
  • Seeker
  • Obi Wah
  • Voice Box
  • V Tron
  • Throbber
  • Spin Cycle
  • Comet Trails
  • Slow Filter
  • Octisynth
  • Synth-O-Matic Attack Synth
  • Synth String
  • GrowlerQ Filter
  • Vetta Wah
  • Fassel
  • Weeper
  • Chrome
  • Chrome Custom
  • Throaty
  • Conductor
  • Colorful
  • Smart Harmony
  • Pitch Glide

●リバーブ

  • '63 Spring
  • Lux Spring Reverb
  • Vintage Plate Reverb
  • Room
  • Chambe
  • Hall
  • Ducking
  • Octo
  • Cave
  • Tile
  • Echo
  • Particle Verb

M5はこんな使い方が面白い!

 109種類のエフェクトを搭載しているM5だが、複数のエフェクトを同時に使うことはできない。そこで、下図のようにM5をディレイ専用や揺らし専用マシンとして使い、いつも使い慣れているエフェクターと組み合わせてみるのもいいだろう。色々な組み合わせを試してみて、自分独自のシステムを作ってみよう!

↑こちらはM5をディレイ専用マシンとして使っている例。複数のディレイタイムを設定しておき、楽曲によって使い分けるのもいい。リバーブ専用マシンとして使うのもありだ

↑M5には多種多様なモジュレーションエフェクトが入っているので、揺らし系専用マシンとして使うのも面白い。特に、サイケ系や60年代風の音を目指している人にはオススメ!

感覚派ギタリストのハヤシ(ポリシックス)がM5の魅力に肉迫する!

ギタリストが録音やライブとかの現場でパッと使うのに非常に便利だと思います。

コンパクトなボディからは想像がつかないほど、豊富な音色を満載しているM5だが、実際の使い心地はどうなのだろうか。ここではポリシックスのハヤシに実際にM5をイジり倒してもらい、プロギタリストの視点からサウンドや操作性などをチェックしてもらった。

ポリシックス

──M5の第一印象はいかがでしたか?

ハヤシ:まず、サイズが小さくてツマミが少ないのが最高ですね。自分は足下ができるだけシンプルな方が好きなので、スイッチが2つしかないというのも魅力的です。

──では、実際に試奏してみて操作性はどうでしたか?

ハヤシ:これくらいシンプルなら、説明書がいらないと思いました。直感的に音作りができるし、ディレイが緑、モジュレーション系が青、歪み系が黄、フィルターが紫、リバーブがオレンジというように、エフェクトのカテゴリー別にLCD画面の色が変わるのもわかりやすくてとてもいいですね。ボクはこの点に一番感動しました。

──音質はいかがでしたか?

ハヤシ:まず音の良さに驚きましたね。上品なものはすごく丁寧に音が作られているし、逆に激しい音はエゲツないぐらい激しい(笑)。それと、1つのエフェクト内のサウンドの振り幅が広い のにも驚かされました。例えば、コーラスとかはかかりが良過ぎるぐらい良くて、ツマミをイジるだけで別のコーラスになってしまうぐらい各パラメーターが効くんです。これにはビックリしました。

──歪み系エフェクトはいかがでしたか?

ハヤシ:ボクはライン6の歪み系のストンプボックス(DM4)を使ったことがなかったんですが、今回試奏してみて、めちゃくちゃ音が良くて驚きました。ピッキングとかのニュアンスも、ちゃんと拾ってくれるし。特に気に入ったのは、「Overdrive」と「Screamer」、「Tube Drive」ですね。

──今回は、飛び道具的なエフェクターもかなり時間をかけて試されていましたよね?

ハヤシ:そうですね。ポリシックスが3人体制になって、ギターを重心を下げたミドル寄りのサウンドにしたのに乗じて、シンセ的なノイズをキーボード以外でも出せないかと模索しているんです。だから、ギターの飛び道具的な音色をもっと増やしていきたいので、そういう意味でもM5は強い味方になってくれそうです。

──飛び道具系で一番気に入った音色は?

ハヤシ:モジュレーション系の「Frequency Shifter」は大好きですね。あと、シンセっぽい「Synth-O-Matic」も気に入りました。

──実際、そういう音をポリシックスで使う可能性はありそうですか?

ハヤシ:はい。このM5は、シンセっぽいんだけどシンセでは絶対に出せない音が出せるので、そういう音は使ってみたいですね。

──プロが実際にレコーディングやライブで使う場合、音質的に問題はないですか?

ハヤシ:まったくないです! 特に空間系はかなりクオリティが高いですね。中でもスプリングリバーブの「'63 Spring」がとても気に入りました。あと、ディレイやモジュレーションは、ディレイタイムやスピードが音符で表示されるのも見逃せないですね。16分なのか32分なのか3連なのかが、音符で表示されるところが、ギタリスト発想なんですよね。そういうところは、いかにもライン6らしいと思います(笑)。

──他に気に入った機能はありましたか?

ハヤシ:オートセーブ機能ですね。音作りをしている時って、衝動に任せてツマミを動かしていて、うっかりセーブすることを忘れてしまうじゃないですか(笑)。
だから、イジった状態のまま自動でセーブしてくれる機能は、ボクにとってすごくうれしいです(笑)。

──最後に、このM5はどういった使い方に向いた製品だと思います?

ハヤシ:M5は、ギタリスト目線で製作されているのがわかる製品ですね。先ほども言った音符表示やオートセーブ機能とか、ギタリストがレコーディングやライブとかの現場でパッと使うのに非常に便利だと思います。ボクもこの後すぐ、友達のギタリストに「今日、すごいの試しちゃったよ!」ってメールしようと 思います(笑)。