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(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

「POD HOSOO」全公開

何と111種類のエフェクトを内蔵!

プロも驚く高音質を実現した、POD HD500の驚異のポテンシャリティ

POD X3のアンプモデリングをすべてゼロから見直し、2年の年月をかけて有名アンプのトーンや真空管の特性などを解析したうえで、新たにサウンドを構築し直して誕生したPOD HDシリーズ。その最上位機種にあたるのが、今回取り上げたPOD HD500(以下、HD500)だ。

エクスプレッションペダルを装備したフロアタイプのデザインは、前モデルであるPOD X3 Liveの流れを汲むもので、ペダルやスイッチ類のレイアウトもほぼ共通になっている。エフェクトのエディットやプリセットの呼び出しなど、操作性についても多くの部分でX3 Liveを踏襲しているので、従来のモデルから買い換えた場合にも違和感なく使いこなすことができるだろう。

アンプモデリングなどの基本的なサウンドエンジンは、姉妹モデルであるHD300およびHD400と共通のものだが、同時使用できるエフェクト数やルーティングの自由度などに違いがあり、特にアンプを2台使用した「デュアルモード」による音作りができるのは、このHD500だけの特権だ。

また、XLRマイク端子を装備しているのもHD500だけなので、コンピュータに接続してオーディオインターフェイスとして使用する場合などは、かなり優位性があると言えるだろう。

また、フットスイッチなどの数もHD500が最も多い。HD500の上下2段にレイアウトされたフットスイッチは、「上段でエフェクトのオンオフをして、下段でプリセットを呼び出す」といった使い方もできるなど、特にライブでは圧倒的な力を発揮してくれるはずだ。また、筐体は頑丈なメタルケースを使用しているので耐久性も抜群! プロがツアーでハードに使用しても、びくともしない作りになっているのも、「Stompboxシリーズ」などで実績のあるライン6の製品ならではの特徴だろう。

↑リアには通常のイン/アウト以外に、CD/MP3イン、AUXイン、マイクイン(XLR)、エフェクトセンド/リターン、デジタルアウト(S/PDIF)、MIDIイン/アウトなど、実に様々な端子が装備されているので、レコーディングやライブなどのあらゆる環境に対応できる

マイク端子やルーパー機能など、魅力的な機能を満載!

←HD500 にはプリセット音色が豊富に用意されており、「BEST OFHD500」、「FX HEAVY」、「SONGS/STYLE」、「DUAL TONES」というバンクごとに分類されている。もちろん、自分で作ったオリジナルのプリセットを、「USER」と書か

←本体に用意されているUSB端子を使用してコンピュータと接続することによって、HD 500 をオーディオインターフェイスとして活用することができる。HD 500で作ったギターサウンドをデジタルのままダイレクトにDAWソフトにレコーディングすることが可能なため、音質が劣化する心配が一切ない。ちなみに、その隣のL6 LINK端子は、ライン6製のギターアンプ「DT 50シリーズ」とPOD HDのコントロールを双方で行なうための端子だ

←HD 500には最大48秒間レコーディングすることが可能な「ルーパー機能」が搭載されている。そのサウンドは非常にクリアで、何回重ねても音質が濁らない。ライブで「1人ギターオーケストレーション」のようなパフォーマンスをする時には、ぜひとも活用したい機能だ

←本体にはXLRマイク入力端子とマイクプリアンプを装備。ボーカルやアコギなどの生楽器の音も録音することができるなど、ギターだけではなく、あらゆる楽器のレコーディングにフレキシブルに使えるのが、このHD500ならではの特徴だ

注目ポイント:大型ディスプレイの採用で、様々な設定がスムーズにできる!

非常に多機能なHD500だが、大型の液晶ディスプレイを装備しているため、本体での音作りをスピーディに行なうことができるのも特徴だ。

例えば、「歪み系」や「ディレイ」などのエフェクトのジャンルがアイコンとして表示されるので、どこにどんなエフェクトが接続されているのかが把握しやすい。また、アンプのドライブやトーンの設定をする際は、フロントパネルのツマミを動かすだけで自動的にディスプレイ側もアンプのツマミ設定画面に切り替わるなど、随所に直感的な音作りをするための工夫が施されている。

なお、ディスプレイ上のアイコンやパラメーターに素早くアクセスすることができる「4方向ナビパッド」など、基本的な操作系統はX3を受け継いでおり、従来のユーザーはもちろん、POD未経験者でもすぐに操作が覚えられるだろう。

↑大型のディスプレイを採用しているので、エフェクトの接続状況などをひと目で確認することができる。ディスプレイの周辺にあるスイッチやツマミだけで、HD500のほとんどの設定を行なうことが可能だ

↑「ENTER 」ボタンは各デバイス(アンプやエフェクト)のオン/オフと、デバイスのパラメーター画面を呼び出す際に使う。「4方向ナビパッド」は、アイコンやパラメーターを選択する際に使い、「MOVE」は接続の順番を変更するデバイスを選ぶ時に押す

↑「SAVE」はプリセットなどを保存する時に使用する。中央のダイヤルは主にプリセットのセレクトに使い、「VIEW 」はディスプレイの表示を元の状態に戻す際などで押す

↑ディスプレイのすぐ下にある4つのツマミは、画面の下部に表示されている1から4の各項目と連動している。エフェクトの各パラメーターを調整する際などに、このツマミを使用する

注目ポイント:ライン6社の技術の粋を結集して新たにモデリングされたアンプを16種類内蔵!

搭載しているアンプモデルは16機種と、全部で78種類を搭載していたX3からはグッと絞り込まれている。このことは今回のアンプモデルを完成させるのに、どれだけ時間と労力を注いだかの証明とも言えるだろう。実際に弾いてみると、そのクオリティの高さが実感できる。また、同じようなサウンド傾向を持つアンプモデルが少なくなっており、実際に音を作る時に迷うことなく、欲しい音に短時間でたどり着くことができる。

例えば、チューニングを落としたラウド系のリフを弾く場合には、低域の音圧感が特徴的なDual Rectifierを選び、サスティンの効いたソロを弾く場合には、ハイエンドの伸びが印象的なFireball 100を選ぶ……というように、的確にモデルが選べるのも特徴だ。また、マイクの種類が増えており、リボンマイクもセレクトできるようになっているのも見逃せない。

なお、2台のアンプを同時に鳴らすことができる「デュアルモード」が用意されている。ステレオで出力することで左右で別々のアンプを鳴らすこともできるし、2台をミックスしてモノラルで鳴らしてもいい。 このデュアル機能を使えば、Dual Rectifierのドスの効いた低域と、Twin Reverbのヌケのいい高域を混ぜるといった、いいとこ取りの音色も簡単に実現できるのだ。

↑こちらは布袋寅泰が使用していることで知られているブティック系アンプブランド、デバイディッド by 13のJRT 9/15のモデリング「Divide 9/15」をチョイスしたところ

■搭載キャビネットモデル(全16種類)

・2×12 Blackface Double
(フェンダーBlackface Twin Reverb)
・4×12 Hiway(ハイワット)
・1×( 6×9)Super O(Supro S6616 6×9)
・1×12 Field Coi(l ギブソンEH-185)
・4×10 Tweed B-Man(フェンダーTweed Bassman)
・1×12 Blackface 'Lux
(フェンダーBlackface Deluxe Reverb)
・1×12 Celest 12-H(デバイデッド by 13 JRT 9/15)
・2×12 PhD Ported(Dr. Z Z Best)

・1×12 Blue Bel(l VOX AC-15 Blue Bell)
・2×12 Silver Bel(l VOX AC-30 Silver Bell)
・4×12 Greenback 25(マーシャルCelestion Greenback)
・4×12 Blackback 30(マーシャルCelestion Blackback)
・4×12 Brit T-75(マーシャルCelestion G12T75)
・4×12 Ube(r ボグナーUberschall)
・4×12 Tread V-30(メサブギー)
・4×12 XXL V-30(エングルPro cabinet)

■搭載アンプモデル(全16種類)

・Blackface Double
( フェンダー'65 Twin Reverb)
・Tweed B-Man(フェンダー'58 Bassman)
・Blackface 'Lux
( フェンダー'64 Blackface Deluxe Reverb)
・Hiway 100
( ハイワット'73 Custom 100/DR103)
・Super O(Supro S6616)
・Gibtone 185(ギブソン'39 EH-185)
・Divide 9/15(デバイディッド by 13 JRT 9/15)
・PhD Motorway(Dr. Z Route 66)

・Class A-15(VOX '60 AC-15)
・Class A-30 TB
( VOX '67 AC-30/Top Boost)
・Brit J-45(マーシャル'65 JTM-45 MkU)
・Brit J-800(マーシャル'82 JCM-800/2204)
・Brit P-75(パーク'71 Park 75)
・Bomber Ube(r ボグナーUberschall)
・Treadplate(メサブギーDual Rectifier/Solo)
・Angel F-Bal(l エングルFireball 100)

■搭載マイクモデル(全8種類)

・57 On Xs(シュアSM57/オンアクシス)
・57 Off Xs(シュアSM57/オフアクシス)
・409 Dyn(ゼンハイザーMD409)
・421 Dyn(ゼンハイザーMD421)

・4038 Rbn(コールズ4038)
・121 Rbn(ロイヤー121)
・67 Cond(ノイマンU67)
・87 Cond(ノイマンU87)

注目ポイント:「Mシリーズ」直系のエフェクトを111種類も搭載し、最大で8個を自由にアサインすることができる!

今回のモデルチェンジで大きく進化した部分のひとつが、エフェクト関連だろう。中でも最も注目なのが、音作りの自由度が従来のモデルよりも格段に上がっているという点だ。HD500では同時に使用できるエフェクトスロットが8つ用意されており、内蔵のエフェクトを自由にアサインできるようになっている。例えば、「同じディレイを複数アサインして複雑な残響を作る」なんていうこともできてしまうのだ。従来のモデルでは、同じ系統のエフェクトを同時に複数接続できなかったので、HD500になって音作りの可能性が無限大に広がったと言えるだろう。

また、下のリストを見てもらえば一目瞭然だが、エフェクトの種類は実に豊富だ。HD500にはトータルで111種類ものモデリングが用意されており、その中にはHD300とHD400には入っていないものも含まれている。また、ピッチシフターやリングモジュレーター、シンセストリングといった飛び道具的な使い方ができるものもあり、ギターシンセ的な効果を作ることも可能だ。

←エフェクトのアイコンの上に「▼」印のカーソルを移動して、「ENTER」ボタンをダブルクリックすると、左のような調整画面に入れる。ここで各パラメーターを操作して音作りをしていくのだ(画像は「Digital Delay」の画面)

←HD 500では最大で8個のエフェクトを同時に使用でき、アンプの前後に自由に配置できる。画像は、ボリュームペダル→ワウ→(アンプ→ミキサー)→リバーブ→歪み→ディレイとつなげたところ。なお、オンにするとアイコンが白くなり、オフにすると黒くなる

■搭載エフェクトモデル(全111種類)

●ダイナミクス系

・Noise Gate
・Tube Comp(テレトロニクスLA-2A)
・Red Comp(MXR Dyna Comp)
・Blue Comp(ボスCS-1)
・Blue Comp Treb(ボスCS-1)
・Vetta Comp(ライン6VettaU)
・Vetta Juice(ライン6VettaU)
・Boost Comp(MXR Micro Amp)

●歪み系

・Tube Drive(チャンドラーTube Driver)
・Screame(r アイバニーズTube Screamer)
・Overdrive(DOD Overdrive/Preamp 250)
・Classic Distortion(プロコRAT)
・Heavy Distortion(ボスMT-2)
・Color Drive(カラーサウンドOverdriver)
・Buzz Saw(マエストロFuzz Tone)
・Facial Fuzz(アビーターFuzz Face)
・Jumbo Fuzz(VOX Tone Bender)
・Fuzz P(i エレクトロ・ハーモニックスBig Muff-π)
・Jet Fuzz(ローランドJet Phaser)
・Line 6 Drive(カラーサウンドTone Bender)
・Line 6 Distortion
・Sub Octave Fuzz(PAiA Roctave Divider)
・Octave Fuzz(タイコブラOctavia)

●モジュレーション系

・Pattern Tremolo
( ライトフット・ラボスGoatkeeper)
・Panner
・Bias Tremolo(VOX AC-15)
・Opto Tremolo
( フェンダー'64 Deluxe Reverb)
・Script Phaser(MXR Phase 90)
・Panned Phaser(アイバニーズFlying Pan)
・Barberpole Phaser
・Dual Phase(r ミュートロンBi-Phase)
・U-Vibe(シンエイUni-Vibe)
・Phase(r MXR Phase 90)
・Pitch Vibrato(ボスVB-2)
・Dimension(ローランドDimension D)
・Analog Chorus(ボスCE-1)
・Tri Chorus(Song Bird/DyTronics
Tri-Stereo Chorus)
・Analog Flange(r MXR Flanger)
・Jet Flange(r A/DA Flanger)
・AC Flange(r MXR Flanger)

・80A Flange(r A/DA Flanger)
・Frequency Shifter
・Ring Modulator
・Rotary Drum(フェンダーVibratone)
・Rotary Drum & Horn(レスリー145)

●フィルター系

・Voice Box(Vocoder)
・V-Tron
( Vocoder+ミュートロンMu-TronV)
・Q Filter
・Vocoder
・Seeke(r Z.Vex Seek Wah)
・Obi Wah(オーバーハイムVoltage
Controlled Filters)
・Tron Up(ミュートロンMu-TronV)
・Tron Down(ミュートロンMu-TronV)
・Throbbe(r エレクトリックス
Filter Factory)
・Slow Filter
・Spin Cycle(クレイグ・アンダートン
Wah/Anti-Wah)
・Comet Trails
・Octisynth
・Synth-O-Matic
・Attack Synth(コルグX911)
・Synth String(ローランドGR-700)
・Growle(r ローランドGR-700+
ミュートロンMu-TronV)

●ピッチ系

・Bass Octaver(EBS OctaBass)
・Smart Harmony(イーヴンタイドH3000)
・Pitch Glide(デジテックWhammy)

●EQ系

・Graphic EQ(MXR 10band graphic equalizer)
・Parametric EQ
・Studio EQ(api 550B)
・4 Band Shift EQ
・Mid Focus EQ

●ディレイ系

・Ping Pong
・Dynamic Delay
( TCエレクトロニクスTC2290)
・Stereo Delay
・Digital Delay
・Digital Delay with Mod
・Reverse Delay
・Lo Res Delay
・Tube Echo(マエストロEP-1)
・Tube Echo Dry(マエストロEP-1)
・Tape Echo(マエストロEP-3 Echoplex)
・Tape Echo Dry(マエストロEP-3 Echoplex)
・Sweep Echo
・Sweep Echo Dry
・Echo Platte(r ビンソンEchoRec)
・Echo Platter Dry(ビンソンEchoRec)
・Analog with Mod(エレクトロ・ハーモ
ニックスDeluxe Memory Man)
・Analog Echo(ボスDM-2)
・Auto-Volume Echo
・Multi-Head Delay
( ローランドRE-101 Space Echo)

●リバーブ

・Plate
・Room
・Chamber
・Hall
・Echo
・Tile
・Cave
・Ducking
・Octo
・Spring
・'63 Spring(フェンダーFender Reverb)
・Particle Verb

●ボリューム/パン系

・Volume Pedal
・Pan

●ワウペダル系

・Fasse(l Cry Baby Super)
・Conducto(r マエストロBoomerang)
・Throaty(RMC Real McCoy)
・Colorfu(l Wah-fuzz)
・Vetta Wah(ライン6 VettaU)
・Chrome(VOX V847)
・Chrome Custom(VOX V847)
・Weeper(アビーターCry Baby)

注目ポイント:内蔵エフェクトのルーティングの入れ替えが自由自在にでき、音作りの幅が飛躍的にUP!

X3シリーズでも、エフェクトによっては接続場所をアンプの前と後で切り替えられたが、HD500では接続に関する制限が一切なく、どのエフェクトをどこに配置するかはまったくの自由だ。極端な話、リバーブを先頭に持ってきたり、ファズをディレイの後ろに置くこともできるので、音作りの基本がわかっていないと、とんでもない音になる可能性もある反面、スイッチひとつで色々と並べ替えができるのは実に楽しい。

アンプを2台使えるデュアルモードでは、エフェクトもデュアル(パラレル)で接続でき、左右で違うエフェクトをかけるという複雑なワザも簡単にできてしまう。とことん音作りにこだわれるのはうれしい限りだ。

↑エフェクトの接続順は、後からでも自由に変更することができる。やり方は、まず移動したいエフェクトを「4方向ナビパッド」で選んだら、「MOVE」ボタンを押して確定する。次に「4方向ナビパッド」を押して希望の場所まで移動させたら、再び「MOVE」ボタンを押せば作業は完了だ。ちなみに、画像は、「歪み→ワウ」を「ワウ→歪み」に変更したところ

↑デュアルモードでは、このようにエフェクトを2系統に分けて接続することも可能だ

注目ポイント:センドリターン端子につなげた外部エフェクターを内蔵エフェクトと併用でき、接続順も変更可能!

HD500には、内臓エフェクトと同じように、自由にルーティング可能なセンドリターン端子(モノアウト/ステレオリターン)が用意されている。

これが何を意味するかというと、お気に入りのコンパクトエフェクターを、HD500のエフェクトとしてプリセットの一部に取り込んで使うことが可能になるのだ。もちろんオン/オフをメモリーすることもでき、また外部エフェクトの接続場所を変更することも可能だ。コンパクトエフェクター以外には、ハードのプリアンプなどをエフェクトループに接続して使うのもいいだろう。例えば、HD500のアンプはオフにし、キャビネットだけをオンにすれば、お気に入りのハードのプリアンプをラインレコーディングで使用することも可能になる。

↑センドリターン端子に接続したエフェクトは、ディスプレイ上では「FX 」という文字が書かれたアイコンで表示される。内蔵エフェクトとまったく同じ操作で、上の画像のように接続順を自由に入れ替えることが可能だ

↑本体のリアにはセンドリターン端子が用意されており、このようにコンパクトエフェクターを接続することで、内蔵エフェクトとして使うことができる

デスクトップでの作業では専用エディターソフトが便利!

←エフェクトの設定画面では、使っているもののパラメーターがすべて表示され、音作りをスムーズに行なうことができる

→プリセットの画面に切り替えると、ファクトリーとユーザーの両方のプリセットがリストとしてズラリと表示される

ライン6のサイトから無償でダウンロードできるエディターソフトを使用すれば、コンピュータの画面でHD500をコントロールすることが可能だ。

エディターソフトの画面は、「エフェクト」、「アンプ」、「ミキサー」、「プリセット」に分かれている。エフェクトの設定画面では8個のエフェクターのパラメーターを一度に表示することができるので、素早く音作りを行なうことが可能だ。エフェクトを切り替えた時には、上部のルーティング画面に表示されるエフェクトの画像も変わってくれるので、とてもわかりやすい。また、プリセットもカテゴリーごとに分かれて表示されるので、目的の音を探し出すまでにかかる時間もわずかで済むはずだ。

なお、作ったサウンドは本体に保存できるだけでなく、コンピュータ上にファイルとして保存することもできる。例えば、HD500を使ってDAWソフトに録音している場合は、その曲で使ったプリセットのファイルを曲のフォルダの中に一緒に保存しておくといいだろう。つまり、ギターサウンドまで含めたトータルリコール環境を構築することができるというわけだ。

姉妹モデルにも注目!

今回紹介したHD500よりもコンパクトなサイズのモデルが欲しければ、姉妹機種のHD300とHD400がオススメだ。

マイク端子が付いていなかったり、同時に使えるエフェクトの数が少ないなどの制限はあるが、アンプやエフェクトのモデリングのサウンドクオリティはHD500とまったく同等なので、十分にその高音質を活かしたレコーディングを楽しむことができる。また、素早く16種類の基本プリセットが手軽に選べるロータリースイッチが付いているので、ビギナーでも安心して音作りができるのも特徴だ。なお、市場予想価格はHD300が¥39,800、HD400が¥49,800となっている。

SPEC

●入出力端子:エクスプレッションペダル端子、ギターイン、CD/MP3イン(ステレオミニ)、アウトプット(フォーン/アンバランス)×2(L/MONO、R)、アウトプット(XLR/バランス)×2(L、R)、ヘッドホン(ステレオ標準)、AUXイン、マイクイン(XLR/バランス)、エフェクトリターン×2(L/MONO 、R)、エフェクトセンド×1(ステレオ標準)、Variax用デジタルインプット(VDI)、デジタルアウト(S/P DIF)、MIDIイン、MIDIアウト/スルー、L6 LINK、USB端子
●外形寸法:546(W)×261(D)× 74(H)mm ●重量=4 . 8 kg

POD HD500に関するお問い合わせ先

ティアック潟^スカム カスタマーサポート
フリーダイヤル:0120-152-854  TEL:042-356-9137 HP=http://www.line6.jp/

ギターに必要な帯域だけが鳴っている印象で、とにかくピッキングに対する反応が速い!

特集の最後は、歴代のライン6製品を使い続け、実際にレコーディングやライブでPODを愛用しているというザ・ジェッジジョンソンの藤戸じゅにあに、POD HD500の性能をチェックしてもらった。何でも彼は、発売の初日にPOD HD500を入手して、すでにライブで投入しているという。プロの耳と目で確かめたPOD HD500の実力の程はいかに?

1990年代に結成されたザ・ジェッジジョンソンの中心人物。「下北沢最後の大物」として注目を集め、2008年にはアルバム『Discoveries』をリリースしてデビューを飾った。エレクトロ二カの要素とプログラムを積極的に取り入れつつも、ライブで鍛え上げられたロックのエネルギーを兼ね備えたサウンドが持ち味。なお、シンセやエフェクターなど、あらゆる機器の操作に精通している機材マスターでもある。

↑こちらが藤戸じゅにあが特に気に入ったという「01 D-Otherness 」というプリセット。空間系やモジュレーション系などをフルに使った、非常にエフェクティブなサウンドで、ギターとは思えないような個性的な音色を鳴らすことができる

─まずは、藤戸さんとPODとの出会いから教えてください。

藤戸:今から11年ぐらい前、初代のPODを手に入れたんですね。当時から宅禄をやっていたので、海外メーカーから国内メーカーのものまで色々とシミュレーターを試していたんです。でも、どれもサウンドがシミュレーター特有のハイ上がりな感じで、無理矢理ハイを強調して音ヌケを出しているような、ベッタリと貼り付いているような音だったんですね。これがシミュレーターの限界なのかなと思っていた時に、ライン6からPODが発売されたんです。

─PODの音色は、他のシミュレーターとは違ったわけですね?

藤戸:はい。ハイの部分もそうですし、とにかくローの再現性が良かったですね。ボクはエレクトロなバンドをやっていますが、自分のギターは結構ラウドなので、低音の張りの部分もすごく大事なんです。だから、PODはすぐに気に入りましたね。

─それ以降はずっとPOD派ですか?

藤戸:そうですね。そら豆型の初代PODの後はラック型のPOD PROに移って、その後はPOD X3 PROを手に入れて、実はこのPOD HD500も発売初日に購入したんですよ(笑)。現在、ライブではライン6のVetta U Combo というアンプがメインなんですが、会場によっては機動力の高いPODHD500を持って行って両方を使い分けています。ちなみに、DAWソフトではPODFARM2を使っています。

─さて、今回のPOD HD500は、新たにモデリングがし直されていますよね?

藤戸:音がスッキリしていて、無駄なローが出ていない気がします。それと、全体的にもハイの出方が変わりましたね。ギターを鳴らすのに必要な帯域だけが鳴っているような印象です。音ヌケもいいし、とにかくピッキングに対する反応が速いんですよ。デジタル特有のレイテンシーも感じません。宅録でも使ってみましたけど、音がすごくヌケてくるんです。あと、一番変わったなと思うのは、歪み系のモデリングですね。総入れ替えされているという印象を受けました。

─特に気に入ったアンプはありましたか?

藤戸:エングル系の「Angel F-Ball」はいいですね。VettaよりもPOD HD500の方が、よりエングルっぽいです。あと、ボグナーUberschall 系の「Bomber Uber」は、ローが思い切り立ち上がるところが気に入りました。POD X3 PROではドライブを「50」以上上げると音が潰れていく感じでしたけど、POD HD500のドライブの振り幅は、他社も含めてどのモデルよりもだんぜん広くて、細かくなっている気がします。

─エフェクターの音色はいかがですか?

藤戸:以前よりも透明感がすごく出ているモデリングがあったりして、「こんなに音が変わったのか」と思いましたね。それに、ピッチシフターとかの音の切れ具合がぜんぜん違うんですよ。音が鋭くてツヤもあるし、ボクはこっちの方が好きですね。ピッチ系やモジュレーション系はすべてにツヤがありますし、伸びもあってレンジも広い感じです。

─プリセットも豊富ですが?

藤戸:特に「FX Heavey」というカテゴリーに入っているものは、以前よりもかなりエフェクティブなものが多いですね。例えば、パターントレモロやステップシーケンサー系とか、エレクトロ系の音が作れるものもたくさん入っているんですよ。そのまま即戦力で使えるプリセットが多くてビックリしました。個人的にオススメの音色は、FX Heavey 内のプリセットの「01D-Otherness」ですね。このを音を聴いて、「エフェクティブなのに、こんなにハイがヌケるんだ」と驚きました。

─すでにライブでPOD HD500を活用されているとのことですが、本体の操作性はいかがですか?

藤戸:自分がPOD X3 PROを使っていることもあるかもしれませんが、本体側のツマミも操作しやすいですよ。自宅ではパソコンとつないでエディターソフトで調整していますけど、POD HD500は画面も大きいので、操作がしやすいと思います。

─他に新機能でよく使うのは?

藤戸:ルーパーですね。これは本当に楽しいので、よく使っています。実はルーパーが付いている機材を手に入れたのは、このPODHD500が初めてだったんですよ。使ってみてビックリしましたね。音にツヤがあって、何度重ねていってもまったく劣化しないんですよ。それに、ループタイムが48秒もあるので、ボーカルにも使えそうです。

─最後に、このPOD HD500をどういった人にオススメしたいですか?

藤戸:プロだけでなく、特にアマチュアのミュージシャンにオススメしたいですね。アンプシミュレーターって、やっぱり「プロが愛用しているアンプやビンテージのエフェクターはこういう音がするんだ」っていうことがわかる楽しみがあると思うんです。そういうアンプやマイキング、エフェクターの特性を、本当にいい音で学べる楽しみがPOD HD500にはありますよね。学園祭とかでライブをやる時も、無理に機材を持ち込むよりは、POD HD500を使った方が絶対にい い音でギターが鳴らせますよ!

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