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NATIVE INSTRUMENTS 全24種類のソフト&エフェクトを収録「KOMPLETE 7」を使い倒せ!

ギタリスト、キーボーディスト、DJ etc...すべての音楽クリエイター必携の「KOMPLETE 7」

60年代風ドラムから飛び道具エフェクトまで   無限に広がるリズムトラック作成術!

サウンドメイクからライブパフォーマンスまで超本格シンセやピアノ、オルガンをチェック!

「KOMPLETE 7」を使ったリズム作成について

前回は、NATIVE INSTRUMENTS「KOMPLETE 7」に収録されているソフト群がどれだけ音楽クリエイターに革命をもたらすかを徹底的にチェックしてみた。セットアップのコツや無償で使える「KOMPLETE 7 PLAYERS」も含めて解説しているので、ぜひとも読んでみてほしい!

2回目となる今回は、「KOMPLETE 7」がリズムトラック制作にどれほど便利なのかを見ていきたいと思う。「KOMPLETE 7」に含まれるリズム関連ソフトは、ひとつだけではない。リズムサンプラーとして定番の「BATTERY 3」を筆頭に、サンプラーの「KONTAKT 4」、その「KONTAKT 4」に読みこむ形で「ABBEY ROAD 60s DRUMS」というリズム音源が利用できたり、「REAKTOR 5.5」内のインストゥルメントを活用する方法もある。また「REAKTOR 5.5」 では「THE FINGER」という非常にユニークなエフェクター(後述)が使用できるのもポイントだ。それでは、リズムサンプラー「BATTERY 3」の特徴から見ていこう。

オーソドックスな打ち込みは「BATTERY 3」にお任せ!

もっとも手軽にビートをクリエイトできるのが「BATTERY 3」だ。「BATTERY 3」にはポップスやジャズ、ダンス系など、様々なドラムキットが用意されており、DAWソフトに音源として読み込んで使うことはもちろん、スタンドアロンでも使用することができる。「BATTERY 3」の特徴は、とにかくオーソドックスな音色が大量に収録されている点だ。読みんだキットの各サウンドは、マトリックス上のセルをクリックすると簡単にプレビューすることができ、ピッチや定位なども個別にコントロールすることができる。どんなジャンルにせよ、まずは「BATTERY 3」の各プリセットを試してみよう。プロの多くが「BATTERY 3」を愛用しているのがうなずけるはずだ!

「BATTERY 3」は、手持ちのDAWソフトからインストゥルメンツとして呼び出せばいい。ここでは、例としてスタインバーグCubase上からVSTインストゥルメンツとして読み込んでみた。画面左下の「Browser」タブを表示させて、好みのリズムキットをロードしよう。このように膨大なプリセットが用意されているのが「BATTERY 3」の魅力だ。

マトリックス表示部をクリックすれば、サウンドをプレビューすることができる。なお、写真のようにMIDIパッド(写真はコルグpad KONTROL)を利用すると、打ち込みのフィーリングを反映しやすい。生ドラム系の微妙なタイミング(揺れ)やベロシティを再現したい人は是非とも活用したいところだ。

DAWソフトでの打ち込みに「BATTERY 3」が使える。それだけでも「KOMPLETE 7」を使う価値はアリだ!

ビートルズのようなドラムは「ABBEY ROAD 60s DRUMS」を使うべし!

「BATTERY 3」は、エレクトロから生ドラム系まで様々なキットを網羅しているのが特徴だが、60年代のレトロなドラムサウンドを求めている人には「ABBEY ROAD 60s DRUMS」がオススメだ。
 こちらは、ビートルズが録音に使用したことで有名な、イギリスの「Abbey Road Studios London」と共同で開発したドラム音源で、微妙なニュアンスや空気感を伝えたいという要望にガッツリ応えてくれるのが特徴だ。というのも、ベロシティの強弱による音の鳴り方がたんなる音量の差だけではなく、異なるサンプル(サウンド)で演奏されるので、驚くほどリアルな演奏になるのだ(最大30種のベロシティ・レイヤーを重ねて作られている)。 なお、ドラムは60年代のビンテージ(Early 60s)と70年代のややモダン(Late 60s)の2種のキットが用意されており、さらにスネアは2種から選択可能。また、部屋の鳴りやオーバーヘッドマイクで拾った感じまでも再現でき、これらサンプルの収録マイクは、ビンテージとモダンの選択も可能だ。
 実際にはドラマーでなければ、ここまでこだわらないかも知れない。しかし、スタジオでキッチリマイクを立てて収録するのは大変で予算もかかる。その代わりにバンドのドラマーが好みに設定してパッドを叩けば、高いクオリティのリズムトラックを簡単に手に入れることができるはずだ。マシンビートではない、人が叩いたニュアンスが重要な場合には、ぜひともこちらを活用してみてほしい。

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「ABBEY ROAD 60s DRUMS」はサンプラー用のライブラリだ。ここでは、まず「KOMPLETE 7」に収録されている「KONTAKT 4」を起動してみよう

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「KONTAKT 4」の「Libraries」タブを表示させると、収録されているライブラリ群がドッと表示される。まずは「ABBEY ROAD 60s DRUMS」を見つけよう。「Instruments」をクリックすると、収録されたドラムキットが表示される。「Early 60s」と「Late 60s」のどちらかから好みで選ぼう

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キットを読み込むと、このような設定の画面になる。ここで各パーツの細かな調性も可能だ。画面ではキックが選ばれているが、よく見て欲しい、「Rubber Beater」とあるが、これはキックを叩くピーターだ。ここで音の調整ができる。さらに「OVERTHEAD」で全体的な音を、「ROOM」では部屋の響きを収録された音の量を調整できる

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「Option」タブで、全体のより細かな設定ができる。注目は「RANDOMIZE」。叩くたびに少しニュアンスを変えることができる。画面のように「PITCH」を上げると、微妙にピッチ(音程の上下)のユレを生み出せるのだ

摩訶不思議なリズムプレイを可能にする「THE FINGER」

「ドンッ、ツ、カッ、ツ、ビー、ドン、ダダダダッ」といったように、打ち込んだフレーズを思いつくまま過激に壊すというなら「THE FINGER」がオススメだ。「THE FINGER」は、「REAKTOR 5.5」に読み込んで使用するエフェクターなのだが、たんなるエフェクターではない。MIDIキーボードやMIDIコントローラーなどを併用して、フレーズを聴きながらリアルタイムにエフェクトのかかりをオン/オフできると言えばイメージしやすいだろうか。 いずれにしても、まずは「THE FINGER」を起動した状態でとにかく音を突っ込んでみて欲しい。ブレイクビーツなどがオススメだ。準備ができたらエフェクト名の書かれたキーを押すと該当す るエフェクトがかかる。例えば、「Filter Bank」の「Highpass」(レのキー)を押せば、いきなり高音が切れるという具合だ。ベロシティとモジュレーションホイールでもパラメータが変わるのでいろいろ試してみて欲しい。エフェクトは、キーを複数押すと重ねてかけることも可能だ。
 エフェクトは、40以上搭載されている。言葉で伝えるのは難しいが、フィルターはもちろん、リバースやストレッチ、ピッチトランスポーズ、リングモジュレーション系など、とにかくキーを連打するとアブストラクトなDJトラックができあがってしまう充実ぶりだ。リアルな演奏で変化するということからも、ライブで使っても盛り上がりそうだ。

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「THE FINGER」は「REAKTOR 5.5」から呼び出す。「TheFiger.rkplr」を読みこむと起動する

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ここでは、スタンドアロンで起動して何か音を入れてみよう。「Run Audio」のチェックをして「IN」のレベルが振れればOKだ。もちろん、DAWソフトのオーディオトラックのインサートに「THE FINGER」を読み込んでも構わない

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MIDIキーボードは、「File」メニューの「Audio adn MIDI Settings」の「MIDI」タブで選択すれば演奏ができる。なお、DAWソフト (オーディオトラック)上に「THE FINGER」を読み込んでいる場合は、MIDIトラックを別途作成し、MIDIキーボードからエフェクトをコントロールしてもいいだろう

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プログラムを読み込んでみよう。ここでは、 「9 - Subtractive」をチョイスしてみた

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入力音を再生しキーボードを演奏すると、キーにアサインされたエフェクトがかかる。なお、パソコンのキーを押してもキーボード演奏代わりにもなるので、MIDIキーが用意できない場合はそちらでどうぞ!

過激エフェクトが積まれた「TRAKTOR

ビートクラッシュ系のエフェクトは「THE FINGER」以外にも用意されている。それは「TRAKTOR'S 12」だ。「TRAKTOR'S 12」に収録されている各エフェクトは、文字通りNative InstrumentsのDJソフト「TRAKTOR」直系のもので、ビートスライサーやデジタルローファイなど、過激なループやギミック処理を生み出す目的で使えるものが多い。なお、各エフェクトはギタープラグインの「GUITAR RIG 4 PRO」から呼び出して使用することになる。DJ系のプラグインエフェクトは、意外と通常のDAWソフトには収録されておらず、ダンス系のリズムトラック作りには重宝すること間違いない。

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「GUITAR RIG 4 PRO」の「Componets」タブを見ると、「TRAKTOR'S 12」が収録されている。各エフェクターを右のウィンドウにドラッグすれば、準備OKだ

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各エフェクトのプリセットは、このように豊富に用意されている。リズムを再生しながらエフェクトのパラメーターをイジッてみよう

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エフェクトのプリセットは、画面のように「Browser」タブから選択することもできる

さて、今回は「KOMPLETE 7」に収録されているリズム系のツールを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?「THE FINGER」や「TRAKTOR'S 12」はそれでしかできないエフェクト、つまり「KOMPLETE 7」ユーザーのみに与えられたサウンドメイクが行なえるのが特徴です。とにかく、遊んでみてください。 いや〜、本当に面白いですから!

動作環境=スペック

●Mac OS X 10.5 またはそれ以降, Intel Core Duo 1.66 GHz, 2 GB RAM
●Windows XP (SP2, 32-bit) / Vista (SP1, 32/64-bit), Windows 7 (32/64-bit), Pentium / Athlon XP 1.4 GHz, 2 GB RAM
※REAKTOR 5を64ビット版のWindows Vista / Windows 7で操作するには、32ビット対応の環境が必要です。
●対応インターフェイスとドライバ: Stand-alone / VST/ Audio Units/ RTAS(Pro Tools) / ASIO / Core Audio / DirectSound /
WASAPI 5GBのディスク空き容量 / 完全インストールには100GB、DVDドライブが必要。特定の要件は個々のプログラムにより異なる。

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株式会社ディリゲント
info@dirigent.jp
〒104-0061
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TEL :03-5159-1821
http://www.dirigent.jp

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