トップページ > シンセの音作りの基本と各コントロールの役割

(※)表記されている価格は2014年3月31日以前のものです   

ここではアナログシンセを例にして、シンセの音作りの基本となる、各コントロールについて説明しよう。ここで紹介している各コントロールは、アナログモデリングシンセもデジタルシンセも、ほぼ同じになっているので理解しておけば音作りも完璧だ!
各コントロールの役割を詳しく解説! シンセの各コントロール見取図

LOW FREQUENCY OSILLATOR(LFO/ロー・フリケンシー・オシレーター)

LFO は、30Hz 以下の直接耳には聴こえないような低周波オシレーターで、オシレーター波形やフィルターのカットオフ周波数などを揺らして、トレモロ効果やビブラート効果を作り出すことができる。シンセによっては、ベンダーでもコントロールできるので、リリース(音の余韻の部分)にLFO を操作することで、弦楽器や管楽器のような演奏表現が行なえる。

LFO図

MODULATION(モジュレーション)

モジュレーションというと、コーラスなどの揺らし系エフェクターを思い浮かべるかもしれないが、シンセのモジュレーションとは、過激な音色変化をさせるリングモジュレーションやクロスモジュレーション効果のことを表わすことが多い。リングモジュレーションやクロスモジュレーション効果を使うと、原音にない倍音を生み出せるので、金属的な音色が作り出せる。

モジュレーション図

OSCILLATOR(オシレーター)

シンセの最もベーシックなサウンドを作り出す部分で、シンセの「素の音」に相当する。音色キャラクターを決めるのは、このオシレーター次第と言っても過言ではないのだ。PCM シンセやサンプラーの場合は、サンプリング波形自体がオシレーターとなり、アナログモデリング・タイプでは、サイン波や矩形波、ノコギリ波などが基本的な波形となる。

オシレーター図

MIXER(ミキサー)

現在のシンセは、通常複数のオシレーターを持っていたり、複数の音色を重ねて(レイヤー)演奏できる。これらの音量バランスを調整するセクションがミキサーだ。アナログモデリング系のシンセの中には、ミキサー部分にホワイトノイズ出力が搭載されている機種もあり、そこでフィルタリングしてあげることで、シンセならではの多彩な効果音までも作り出せる。

ミキサー図

FILTER(フィルター)

シンセの重要なパラメーターの1つで、「ウニョニョような、いかにもシンセらしいサウンドを生み出すのがこのフィルターだ。オシレーターの素の音をフィルターのカットオフとレゾナンスを使って、倍音構成をコントロールしてやることで音色にクセを付けていく。カットオフをLFO でコントロールすれば、オートワウ的な効果まで生み出せる。

フィルター図

AMPLIFIER(アンプリファイア)

 シンセの最終出力ポイントで、ボリュームを調整するセクションだが、一般的な音量の増幅だけではなくシンセの場合は音の立ち上がり(アタックタイム)や余韻(リリースタイム)といったエンベロープも設定できる。アンプの手前まで同じサウンドでも、エンベロープを調整することで、まったく印象の違うサウンドが作れることもシンセの魅力の1つだ。

アンプリファイア図

PITCH BENDER & MODULATION WHEEL(ピッチベンド&モジュレーションホイール)

 プレイに表情を加えるコントローラー。ピッチベンドは、演奏中に音程を上げ下げできるもので、ギターのチョーキングのような表現ができる。一方、モジュレーションホイールは、LFOやモジュレーションのかかり具合やスピードを操作して、ビブラート奏法などを行なうことができる。この2つのホイールを、うまくリアルタイムで使えば各音色の表現力はアップする。

ホイールタイプ

 ホイールタイプは、ピッチベンドとモジュレーションの2つのホイールが搭載されている

ジョイスティックタイプ

 ジョイスティックタイプは左右がピッチベンド、上に押し上げるとモジュレーションがかかる

ピッチベンド&モジュレーションホイール図

サンプル・アンド・ホールド(S&H):ノイズのように、ランダムにピッチが変化するものを、LFO を使って、ピッチのサンプルとホールドを繰り返すことで「ピコピラピロ音程変化が作り出せる。オシレーターシンク:複数のオシレーターのピッチを強制的に合わせるものだが、単なる音程合わせ機能ではなく、ピッチが大きく異なる場合にシンクをかけると、位相に変化が生じて、ギターのフィードバックのような強烈なサウンドが作り出せる。